新しい遠近両用メガネが近くが見えるが遠くが見にくい
遠近両用メガネ(累進多焦点レンズ/境目のない遠近両用レンズ)は、とても繊細な眼鏡です。1枚のレンズの中に遠くから中間、近方までの度数が徐々に変化をして製作されているのです。そのため、メガネを装用する状態や選ばれるフレームによっても見え方の違いがでるため、確かなフィッティング技術が必要になることが多々あります。
ここでは、この遠近両用メガネとフィッティングの関係を、眼科の先生(澤ふみ子DR)が実際に患者さんからのご相談を受けられた内容を記載させていただきます。
遠くを見ると歩きにくい!
目次
先日処方してもらい遠近両用累進屈折力眼鏡を作りました。近くは見えるのに遠くは見えにくく、歩きにくいので装用していません。「度数が合っているかみてほしい」との訴えで来院しました。
Cさん 70歳
右目:0.2(1.2 S+2.50D Cー0.50D Ax90° Add2.75D
左眼:0.15(1.2 S+3.25D Cー0.50D Ax90° Add2.75D
遠近両用累進屈折力眼鏡、遮光眼鏡(CCP400TS) にて製作。
原因は耳介部の高さ フレーム選びの大切さ
遠近両用メガネはレンズ処方状態とレンズ加工状態(遠用アイポイント位置など)、そしてフレーム選びがマッチすることと共に、フィッティング状態が一体として問題なければ快適な遠近両用メガネが出来上がります。
今回の場合は遠近両用累進屈折力眼鏡を希望され来院されました。担当したスタッフによると、グレアがあって遮光レンズ(CCP400ーTS)の適応だった以外には、とくに問題なく処方箋を発行できたようでした。
ところが、しばらくして「新しく作った眼鏡が遠くが見えにくいので、度数が合っているかみてほしい」と来院し、そのときに相談を受け対応しました。
まず度数および、レンズの中心距離と患者さんの瞳孔間距離(PD)が合っているかどうかを調べましたが、どれも処方どおりでした。またフレーム自体の歪みもなく、前斜角にも問題ありませんでした。
その後、新しい眼鏡を装用してもらったのが図1です。
この装用状態を見て驚きました。眼鏡としては正しく作られていますが、装用すると前斜角が30°くらいになってしまい、また角膜頂点間距離(VD)も本来なら12mmのところが25mmくらいになっていたのです。
この時点で考えられるのが、Cさんの耳介部の高さです。すぐに作った眼鏡店に、フロントとテンプルのジョイント部分である智を調整して前斜角を浅くしてもらうよう、クレームとして依頼しました。
エアースペックス(長谷川眼鏡)フレームでフィットしているように見えた?
Cさんできるだけ軽い眼鏡を作りたいということで、エアースペックスという、高性能プラスチック(ポリフェニルサルホン)で作られたフレームを購入していました。
コノフレームはモダンの芯のみに金属が使用されているだけで、ほかはすべてネジまでも樹脂でできた抜群の軽量性をもつものです。
多くのフレームは智の部分で熱を加えたり、曲げたりして前斜角をつけますが、このフレームはすべてが樹脂で作られているために、熱による加工はできません。(出来上がった遠近両用メガネの調整の重要性)
Cさんはできるだけ軽い眼鏡を作りたいということで、エアースペックス(長谷川眼鏡)という、高性能プラスチック(ポリフェニルホン)で作られたフレームを購入していました。このフレームはモダンの芯のみに金属が使用されているだけで、ほかはすべてネジまでも樹脂でできた抜群の軽量性をもつものです。多くのフレームは智の部分で熱を加えたり、曲げたりして前斜角をつけますが、このフレームはすべてが樹脂で作られているために、熱による加工はできません。
このような条件下のフレームで、出来上がった遠近両用メガネの見え方の微調整や微妙なかかり具合の微調整が困難な状態になります。
傾斜のついたパッキンで調整
Cさんの前斜角をどのようにして修復するかが課題となりました。眼鏡店でいろいろ調べてもらった結果、幸いにもエアースペックスには、備品として傾斜のついたパッキン(図2)があることがわかったのです。
Cさんの場合、眼鏡自体の前斜角はほぼ15°で作られていますが、装用すると30°と深くなります。ということは眼鏡自体の前斜角を「逆前斜」、つまり眼鏡のフロントをやや後方に傾ける必要があるのです。
そうすることによって、耳介部の高いCさんが装用したときに15°の前斜角を得ることができるのではないかと眼鏡店から連絡がありました。
Cさんは左右で耳介部の高さが違うので、片方に7°傾斜のパッキンを、他方に10°傾斜のパッキンを(図3)、「逆前斜」にするために厚いほうを下にして、レンズ留めのネジに挟んだのです(図4)。
もちろん、超熟練の眼鏡士さんが調整してくれまいたが、その技術にスタッフ一同脱帽しました。
参考引用文献:眼鏡調整の達人
監修:管澤淳
著:澤 ふみ子
取り扱い店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に40歳の方で近視度数が凹4.00D位の視生活の質を向上させるの選択肢として、跳ね上げ式メガネのご提案をさせていただいています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
眼鏡専門店として最先端の技術をを取り揃えて「快適なメガネ」をご提案いたします
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[公開日] 2026年06月12日
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