強度近視メガネ「強度ウスカル」フレーム開発の秘話
強度ウスカルフレーム設計、製造のお話。(偉大なる眼鏡専門士の岡本隆博先生が開発された秘話より)
強度ウスカルとは、強度近視のメガネレンズを、同じレンズを使っても一般のメガネフレームで作るよりも薄く、軽くすることのできるフレームのことを「強度ウスカルフレーム」と名付けられました。
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理想の強度近視メガネ(強度ウスカル)を製作する4つの条件
目次
強度近視メガネをお持ちの方は、ご自身のメガネのレンズの横面を斜めから見た時に白く見えることや、ウズが見えること、掛けた時の重さ、目が小さく見えるなどを解決するための4つの条件を開示しました。
この件にかんしては、強度ウスカルフレームを開発された岡本隆博先生が明記されています。先生はご自身、強度近視ですので、こういうことにはこだわりがあったことで理想に近いフレームに仕上がっていると思います。
そういう特徴を持つ特殊な眼鏡フレームを、長年、当店ではいろいろな種類を取りそろえており、強度近視の方に喜んでいただいています。
強度近視の方のメガネ製作にあたっては、まず大きいフレームはダメで、小さめ(レンズ部分が小さなメガネ)がよいのですが、ただ小さいというだけであれば子供用メガネフレームになります。
子供用のメガネフレームになると、大人のお顔には添うことが出来ません。そうではなく、次のような条件が望ましいのです。
条件1.「鼻幅」の広めのメガネ
メガネのフレームの、レンズとレンズを繋いでる中央の部分(メガネのまん中についている棒)を「ブリッジ」と言います。
強度近視の方の分厚いレンズを使う場合には、このフレームのブリッジが狭ければ狭い程、レンズの内側(鼻側)の厚みがドンドン増します。そんため、「ブリッジ」が広めの方が、ここがスカッと薄くなってよいのです。ここは少なくとも20ミリ以上、できれば25ミリ前後ほしいものです。
ブリッジが長いメガネは、アンティークのインポートメガネのような品格を持つデザインがやや多くあります。
このブリッジのサイズの長さは一応、メガネウレームに書いてある場合が多いのですが、正しく書いてあるとは限りません。
ただ強度近視の方でメガネを製作される場合は、パッと見て明らかにわかるほど、ここの長いものを探すようにしてください。
最近はフレームの流行がレンズが小さめなので、「一般のフレームでいけますよ」というのがありますが、これは誤解を生じる話しなので、お気を付けください。
確かに天地サイズ(上下幅)が狭いので、レンズが小さく見えます。しか~し、レンズの横幅は決してそうではありません。小さいといってもせいぜい46mm程度です。
また、レンズ(円形)のどの部分を使うかは、レンズの光学中心と目の瞳孔位置の関係で決まりますので、実際には直径46mmの位置ではなく更に外周部まで使う可能性がありますので、+?の厚みを覚悟してください。
つまり、レンズの上下は多少薄くなっても、横から見た厚みはそれほど薄くはないということです・・・念のため。
確かに、レンズ1枚の横幅が46ミリくらいの小ささのフレームでは、かなりの厚みを覚悟しなければいけないでしょう。しかし、世の中には、横幅が40ミリ前後のメガネフレームもあるのです。
条件2.ワクのサイズ(レンズ部分の横幅のサイズ、玉型サイズともいう)は小さめ
レンズ部分が小さいメガネを、普通の顔の人がかけると、メガネフレームのレンズの外側に目がきて、まぬけな感じに見えてしまうのでは?
いいえ、ブリッジを広くとってさえおけば、レンズ部分のサイズは小さめでも全体にさほど小さなフレームにはなりません。
ちゃんと、レンズの中心かやや内側に、あなたの目が位置するようなフレームはあると思われます。
レンズのサイズが小さければ小さいほど、レンズは薄く軽くなります。強度近視のレンズは凹レンズのために、周辺部が分厚いので、小さくなれば周辺部の分厚いところが薄くなる効果は想像以上のものがあります。
レンズ内側(鼻側)もスカッと、レンズ外側(耳側)もスカッと、両方薄くなることで、レンズは内面のウズがウソのように少なくなって、外見上スッキリとしたメガネになります。
重さも当然、非常に軽くなります。横っつらの白いところは?それもほとんど見えなくなります。3拍子が揃った仕上がりになるのです。
強度近視のメガネ製作におけるフレーム選びは、レンズ部分の横幅のサイズは50ミリ未満、できれば40ミリ前後にしたいものです。
そしてレンズの上下の幅(天地幅)は大体27~29ミリくらいがよく、40代からの遠近両用レンズを入れる場合にはもう少し深めでも、また、遠近両用レンズが初心者なら35ミリ以上、人によっては32ミリくらいでも遠近レンズが平気な人もいます。
そこで実例を示します。
例えば、凹9。00Dという強度近視(裸眼視力は0.02くらい)で、「瞳孔間距離」が64mmの人が、屈折率1.8素材のガラスの薄型レンズを使った場合ですと、どんな厚みになるかということを示します。
レンズの横部分の厚み→ | 鼻側の厚み | 耳側の厚み |
鼻幅が14mmでレンズ部分の横幅が54mmのワク (強度近視に向かないメガネフレーム) | 約 4.3 mm | 約 6.2 mm |
鼻幅が26mmでレンズ部分の横幅が38mmのワク (強度近視に向くメガネフレーム) | 約 3.2 mm | 約 3.2 mm |
(注・この表は、「削ってワクにはめた後のレンズのフチの幅」を表わしています)
強度ウスカルフレームのならば、
レンズの横からの厚みを極めて軽くすることができるわけです。
レンズもフレームも、重さは非常に軽くなります。
条件3.ウデのフィッティングが自由にできるもの
レンズが小さなフレームって、普通の顔の大きさの方ががかけると、窮屈そうだけど?
確かに、たまに電車の中などで、小さなメガネに顔がしめつけられてボンレスハム状態になっている人を見かけたりします。かわいそうにと思う場合があります。
こういう場合はメガネのウデ(テンプル)を思い切って、顔の外側を回り込ませるようなグワッとした形に曲げてやればよいのです。
フレームサイズがやや小さめのものを、顔幅が広めの人がかける場合は特にそれが必要となり、それをしないと、フレームのテンプルがコメカミ部分を圧迫しがちですので、フィッテイングをするフィッターの技術により、そうならないように相当うまくフィッティングをしなければなりません。
ただし、テンプルの材質が超弾性素材や、近年低価格フレームの素材に使用サレテイルウルテム、TR90などだと、それがまず不可能なのですが、たまにテンプルを少しは曲げられる超弾性のフレームもあります。
超弾性のフレームは、たまたまかなり顔にピッタリ合っている場合以外はおすすめできません。
やはり、テンプルのフィッティングがしやすいフレームが望ましいです。
また、最初からレンズの外側のところからテンプルにかけてが横にグワッと広がっているような、機能性バツグンなデザインになったフレームも、たまに見かけることがあります。
そういう条件にかなったフレームをお選びすることが、快適な強度近視メガネになります。
条件4.レンズはガラスか、プラスチックか、きちんと考えて決める
強度のメガネを掛けるかたの要望は「レンズは薄く、全体は軽く」「目が小さく見えない」など、多岐な思いがあると思います。
その中でも、薄く軽くをより強く望まれるかということにより、レンズをガラスにするかプラスチックにするかということを決めます。
目が小さく見えにくい要望は、ガラスでもプラスチックでもさほど変わりませんが、厳密にいえば両面非球面設計が制作できるプラスチックの方が、目が小さく見えにくくなると思われます。
薄さ優先ならガラス、軽さ優先ならプラスチック、となりますが、レンズ部分が十分に小さいものを選んでおけば、相当強度の場合でもレンズの重さはさほど気になりませんので、ガラスを選ばれるかたも多いです。
少し前から、当店で取り扱いを始めていた眼鏡のワクで、鼻幅25ミリ、レンズの横幅40ミリ、上下幅28ミリという、細くて丈夫な金属フレームがあります。
これに左右とも大体「-12D」という度数で、ガラスの「屈折率1.8の非球面レンズ」で入れた30代の男性がおられました。
その方は、それまでのご自分のメガネとの外見的な違いに驚いておられました。レンズが信じられないほど薄いため、内面のウズが驚くほど少ないのです。
軽さは、以前のものがプラスチックだったために、今度のものとあまり変わりませんでした。
その他の強度近視メガネ「強度ウスカル」&強度近視等について
強度近視の方だけでなく、強度遠視、強度乱視や強度の老眼の方々にも薄く、軽く仕上げることができる理想の強度数対策フレームの種類等のご紹介をさせていただいています。
取り扱い店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に強度近視の方の視生活の質を向上させる技術を提供する眼鏡専門店として、強度近視用眼鏡を快適に掛けて頂くことを目指しています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
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[最終更新日] 2024年12月25日 /[公開日] 2024年12月19日
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