中近両用メガネの処方箋とは合っているのに加工前のセッティングが不具合と見にくい
中近両用メガネの眼鏡処方箋とは合っているのに、歪んでピントが合わず装用しにくい場合があります。さまざまな理由は考えられるのですが、ここでは、中近両用レンズを眼鏡フレームに入れるとき(加工)のレンズの位置について一般的にはご存じないと思われますが、この加工するセッティングによって見にくい中近両用屈折力眼鏡になってしまうのです。ここでは、眼科から見た眼鏡の問題点を列挙しました。


眼科から見た中近両用レンズのアイポイント状態
眼科処方箋通りに製作されているメガネが見にくい場合に、患者様(お客様)とのライフスタイル(見る環境)のコミュニケーション不足で中近両用レンズ種類不適格やレンズを加工して入れる前のアイポイント設定の不具合など、作った中近両用メガネが見にくいことが起こってきます。
中近両用眼鏡では歪んでピントが合わない! アイポイントのずれと加入度数
メガネの問題点 <参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用>
Iさんは開業医です。2年前に左眼の白内障を手術して、眼内レンズを挿入しています。これまでの診察中は左右ともS+1.50Dの単焦点眼鏡を使用していました。最近、手元のカルテなどが見えにくく、知人に中近両用眼鏡を勧められて作りました。しかし、新しい眼鏡は歪んでピントも合わないので診察に使用できず、不安になって来院しました。
患者さんデータ Iさん、53歳、女性。
RV=1.5(1.5×PG)S±0D ADD2.00D
LV=1.0(1.5×PG)Sー0.50D ADD2.00D
白内障手術以前に遠近両用累進屈折力眼鏡を作製。眼内レンズ挿入眼(左眼)。
中近眼鏡を作製。
RV=1.5(1.5×S±0) ADD2.00D
LV=1.0(1.5×Sー0.50D ADD2.00D
診察には中近両用眼鏡

Iさんは、ふだんは3年前に作った遠近両用累進屈折力眼鏡を装用して生活しています。診察時は、患者さんの位置に合せて、左右ともS+1.50Dの単焦点眼鏡を使用していました。

しかし、最近その単焦点眼鏡ではカルテの文字が見にくくなり、かねてから知人に勧められていた中近眼鏡を作りました。
ところができあがった眼鏡は、装用すると歪んでピントが合わず、強い違和感がありました。知人からは「診察には中近眼鏡が最良」と言われていたので、Iさんは困惑して来院しました。調べると度数は処方箋どおりにできあがっており、レンズの中心間距離もほぼ合っていました。図1は、「このように眼鏡を下げると見やすくなるんですよ」と言われたときのIさんです。まさにアイポイントの高さに問題があると思われました。
左右の加入度数の違いにも注意

Iさんは左眼の白内障を手術しています。そのため、左眼の加入度数が右目と同じ2.00Dでは足りないと考え、再度眼鏡処方を目的に検査をしました。右目は2.00D加入が最良で、左眼は2.50D加入が最良でした。高齢になると片眼に眼内レンズを挿入していても、左右とも同じ加入度数でよいのですが、まだ調節力が残存している年齢で片眼のみ白内障手術をした患者さんの眼鏡を処方する場合は、当然、左右で加入度数が違ってきます。

Iさんが作った中近眼鏡も右目は眼前30cmでピントが合っていましたが、左眼は40cmで合っていました。この明視距離のずれも違和感の原因の1つと考えられます。左右同じ度数が加入されていたために、眼精疲労を訴え作り替えたという患者さんも何度も経験しています。必ず左右それぞれでピントの合う距離を確認してください。
中近眼鏡は「セレブな眼鏡」

Iさんには、表1の度数で新しく中近眼鏡を処方しました。そしてできあがってきたのが図2です。眼鏡店によると25mmアイポイントを下げたそうです。つまりIさんは、アイポイントを25mmも高く枠入れされてしまっていたのです。

中近眼鏡は室内での作業にはとても快適で、むしろ「セレブな眼鏡」ともいえるものです。
もしIさんのような訴えがあるときは、光学中心などが正しく枠入れされているか、注意してください。
眼鏡の数だけゆとりが生まれる
遠近両用メガネを所持するだけでは無理が多く、やはりいろいろな場面で中近眼鏡・近近眼鏡・遠近両用累進屈折力眼鏡で生活してきました。

しかし、最近パソコンに向かうと眼精疲労が強く、とうとう近近眼鏡を作りました。オーバーではなく、ほんとうに快適です。まさに眼鏡の数だけ「ゆとり」が生まれるということでしょうか。
累進屈折力レンズが日本で販売されて40年近くになりますが、レンズ素材やレンズの設計など、大きく進化をしながら便利で快適な眼鏡として、広く用いられるようになってきました。
私自身が装用しはじめた十数年くらい前は、まだレンズ周辺での歪みが強くて違和感があり、累進帯も長く近業作業を続けるとかなりあごを上げているので、首の後ろが痛くなったものでした。

その後、各メーカーから累進帯の短いレンズが発売され、驚くほど装用感がよくなりました。昔は眼鏡処方時に累進屈折力の検眼レンズを装用するだけで違和感を訴えた人が半分くらいいましたが、最近はほとんど問題なく装用できています。
日常生活においては遠近両用累進屈折力眼鏡で十分ですが、仕事や趣味などに応じて中近眼鏡・近近眼鏡も加えて所持するともっと生活の質が向上すると思います。まだ老視を経験していない人は理解しにくいので処方にためらうことも多いでしょう。しかし、患者さんのニーズをよく聞き取って進めていくうちに、少しずつ前進できると思います。
参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用
監修:管澤淳
著:澤 ふみ子
取り扱い店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に40歳の方で近視度数が凹4.00D位の視生活の質を向上させるの選択肢として、跳ね上げ式メガネのご提案をさせていただいています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
眼鏡専門店として最先端の技術をを取り揃えて「快適なメガネ」をご提案いたします
眼鏡専門店メガネのアマガン センター店の取り組み!
●読売新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●毎日新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
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[公開日] 2026年08月01日
カテゴリー:メガネ一覧,眼鏡屋











