遠近両用メガネの度数は合っているのに加工前のセッティングを間違うと見にくい➊
遠近両用メガネ(遠近両用累進屈折力眼鏡)の眼鏡処方箋は合っているのに、近くが見にくいということがあります。さまざまな理由は考えられるのですが、ここでは、遠近両用レンズを眼鏡枠に入れるとき(加工)のレンズの位置について一般的にはご存じないと思われますが、この加工するセッティングよって見にくい遠近両用累進屈折力眼鏡になってしまうのです。ここでは、眼科から見た眼鏡の問題点を列挙しました。
眼科から見た遠近両用レンズのセッティング状態
目次
眼科処方箋通りに製作されているメガネが見にくい場合に、患者様(お客様)とのライフスタイル(見る環境)のコミュニケーションがとれなかった場合に、作った遠近両用メガネが見にくいことが起こってきます。
同じタイプの眼鏡なのに近くが見えない
メガネの問題点 <参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用>
1年前に近医で両眼白内障の手術を受け眼内レンズを挿入しています。しかし術後も右目がスッキリ見えないので当科を受診。黄斑円孔を指摘され8か月前に右目を手術。術後状態も安定したので2か月前に遠近両用累進屈折力眼鏡を処方しました。できあがってきた眼鏡は、遠くは問題なく見えるのに近くが見えにくくなっています。眼鏡店に調整に行きましたが変わらないので、近用眼鏡を処方してほしいと再来院しました。
患者さんデータ Fさん 67歳男性
RV=(1.0×S-0.50D Cー0.50D AX90°
LV=(0.8×Sー0.25D Cー0.50D AX90°
R:Sー0.75D、L:Sー0.50D Cー0.50D AX100° Add2.75Dの遠近両用累進屈折力眼鏡を処方。
近視性乱視(両眼)、眼内レンズ挿入眼(両眼)、黄斑円孔手術後(右眼)
近くが見えない!
Fさんは、右眼にSー0.75D、Sー0.50D Cー0.50D AX100° で、近用に2.75Dを加入した遠近両用累進屈折力眼鏡を作りました。ところが、これまでも同じタイプの眼鏡を使用していたにもかかわらず、「近くが見えない」という訴えがありました。
はじめて装用する人の場合は、正しく眼鏡が作られていても、使いかたが理解できていなくてみえにくいということもあります。しかし、Fさんの場合はすでに経験しているので、眼鏡自体に問題があるのではないかなと思いました。
アイポイントの位置を確認
遠用度数および近用加入度数は処方どおり作られており、前斜角も問題なく、瞳孔間距離(PD)とレンズの中心間距離も合っていました。眼鏡も持ち上げると見やすくなることや、印点した際に水平隠しマークの位置が低いように感じたので、レンズが低い枠入れされていることを疑いました。
Fさんに待ってもらって近所の眼鏡店に行き、アイポイントの位置を確認するためにテストシールを張り付けてもらいました。その眼鏡をFさんに装用してもらったのが図2です。遠用のアイポイントが瞳孔の中心から5~6mm下方へずれているのがわかりますか?
Fさんはレンズのアイポイントが低く枠入れされていたために、近用部が使えなかったのだと思われます。これだけずれていると、鼻パッドや智の部分での調整では限界があるので、レンズを入れ替える必要があります。主治医相談したあと、眼鏡店にクレームの手紙を下書き、念のため無料交換してもらうよう電話もしました。Fさんは近くが見えにくいので、一度眼鏡店に行ったことがありますが、鼻パッドを高くする調整をしてくれたそうです。そのため角膜頂点間距離(VD)12mmのところが20mmくらいになって、かえって見にくくなったそうです。
原因は必ずあるはず
こういったケースはほんとうに多いです。当科では、近くに信頼のおける眼鏡店があるので、いつも協力してもらうことができますが、眼科でこのようにテストシールを張り付けてチェックするということは一般的にはまず無理だと思います。
シールを張ってアイポイントのt赤さを調べるのは眼鏡店に任せて、医療の側としては、患者さんの訴えを正しく聞き取ることが大切です。
近用部が見にくいという訴えがあるとき、眼鏡を少し持ち上げて見やすいと言われたら、全体的にフィッティングがルーズになっているか、あるいはレンズのアイポイントが低く枠入れされていることが考えられるので、そのことを眼鏡店に相談するとよいと思います。
逆にアイポイントが高く枠入れされているケースもありますが、そのときは中間度数が邪魔をして遠用部がぼやけるので、装用して歩くことが難しくなります。
Fさんは内科的疾患で当院に入院中で、病室で新聞も読めず困っていました。「どうしても近用眼鏡を大至急作りたい」と言われ、処方になりました。近用眼鏡を作ることはムダではありませんが、これまでは遠近両用累進屈折力眼鏡だけで生活していたわけですから、余分な出費となったことは残念に思います。
このようなことは患者さんの訴えによく耳を傾け、レンズ度数やレンズの中心間距離、前斜角、アイポイントの高さなど一つ一つチェックしていくことで、解決の糸口が見つかるように思います。その訴えに対して、「この患者さんは神経質だから」などと思わないでください。
必ず原因があるはずです。
参考引用文献:眼鏡調整の達人
監修:管澤淳
著:澤 ふみ子
取り扱い店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に40歳の方で近視度数が凹4.00D位の視生活の質を向上させるの選択肢として、跳ね上げ式メガネのご提案をさせていただいています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
眼鏡専門店として最先端の技術をを取り揃えて「快適なメガネ」をご提案いたします
眼鏡専門店メガネのアマガン センター店の取り組み!
●読売新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●毎日新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●毎日新聞夕刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●日本眼科紀要会(日本の眼科学雑誌)への寄稿協力依頼を受けました・・・こちらへ
●週刊ゴルフダイジェストの取材を受けました1⃣・・・こちらへ
●週刊ゴルフダイジェストの取材を受けました2⃣・・・こちらへ
●神戸新聞「おでかけ手帳」の取材を受け掲載されました・・・こちらへ
[公開日] 2026年07月06日
カテゴリー:メガネ一覧,眼鏡屋


















