遠近両用メガネは、特に出来上がり後のフィッティングが大切
遠近両用多焦点メガネは度数の処方が間違いなくても、見え方に問題を感じる場合(歪んで見える、ボヤける、焦点が合いにくい等)が単焦点メガネと違って頻度が多くなります。その原因の殆どがフィッティングの不具合や、レンズ設計(今までのレンズ設計と違う場合等)、フレームの傾斜角やソリ角(今までのフレームとの違い等)によって、見えづらくなることがあります。
眼科から見たフィッティングの大切さ
目次
処方箋通りに出来上がっていたとしても、見え方に不快感を感じることが多々あるのが遠近両用累進屈折力眼鏡なのです。
新規製作遠近両用メガネその一例
メガネの問題点 <参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用>
先日、当科(大阪医科大学付属病院眼科)で処方し遠近両用累進屈折力眼鏡と近用単焦点を作りました。患者さんは「遠くは問題なく見えるのに、近くが膨らんで歪んだように見えて装用できない。テストレンズではよく見えたので、正しく作られているかもう一度調べてほしい」と訴え来院しました。
患者さんデータ Dさん 82歳女性
RV=0.15(0.4×PG)S+0.25D Cー2.25D AX95°
LV=0.20(0.8×PG)S+0.25D Cー2.25D AX90
近用部に両眼3.00D加入の遠近両用累進屈折力眼鏡と近用単焦点眼鏡。
遠視性乱視(両眼)、眼内レンズ挿入眼(両眼)、視神経乳頭陥凹(両眼)
近用部が歪んで見える
Dさんは、転んで大腿骨を骨折していましたが、手術をを受けて歩けるようになったため、白内障手術の目的で当科に紹介されてきました。両眼の手術が終わり、眼内レンズ挿入眼となりました。術後、視力がやや不安定でしたので、眼鏡処方を見合わせていましたが、「聖書が読みたい!」と強く希望されため、術後3か月目に眼鏡処方のオーダーが出ました。
これまで長く使用されてきた遠近両用累進屈折力眼鏡に加え、近用単焦点眼鏡も作ることになりました。そして2週間後に眼鏡ができあがったのですが、「近用部を見ると膨らんで歪んだように見えて装用できないので、正しく作られているかどうか調べてほしい」と再来院されました。
角膜頂点間距離が原因か?
まず度数が正しく作られているかどうかを調べましたが処方どおりでした。次にレンズの中心間距離と瞳孔距離(PD)が合っているか、左右の水平隠しマーク間(34mm)の中心に印点し、その印点から印点までを測定しましたが。問題はあるいませんでした。(図1)
基本的な部分では問題がないので、前斜角などフィッティングのチェックに入りました。眼鏡を装用してもらって驚いたのですが、通常は12mmであるはずの角膜頂点間距離(VD)がかなり長かったのです。
図2は遠近両用累進屈折力眼鏡を、図3は近用単焦点眼鏡を装用してもらって上方より撮りました。Dさんは骨格がしっかりした顔立ちで鼻根部が高く(図4)、加齢に伴ってやや眼球の後退もあるので、ますます角膜頂点間距離(VD)が長くなっていました。
それぞれの眼鏡の角膜頂点間距離(VD)を測定してみると、遠近両用メガネは右が23mm、左が20mm、近用眼鏡は右が21mm、左が24mmでした。
フィッティングが未調整!?
眼鏡と同じ度数のレンズを、検眼枠に入れて正しい位置で使用してもらうと、違和感はありませんでした。そこで作られた眼鏡を再度装用してもらって、角膜頂点間距離(VD)が短くなるよう顔にぎゅーっと押し付けると、遠近両用・近用ともに膨らんで歪むという違和感は消失しました。Dさんから経緯を聞いていくうちに、まったく予想しなかった驚くべき事実が判明しました。
まだ移動には車いすが必要なので、娘さんだけが眼鏡処方箋と手術前に装用していた眼鏡を持って眼鏡店に行っていたのです。
眼鏡店には、本人がこなくても眼鏡が作れるかどうか聞いたところ、「大丈夫、作れます」と言われ、そのフレームに新しく累進屈折力レンズを入れてもらい、別に近用としてフレームを購入しました。そして数日後、娘さんが取りに行き、フィッティングの調整をしないままDさんは装用していたのです。近用眼鏡のフレームのテンプルモダンも図5のように耳介部に沿っていませんでした。
付き添ってきた2人の娘さんに十分説明し、Dさんとともにもう一度眼鏡店に行って調整してもらうよう話しました。
角膜頂点間距離(VD)によって見え方も変わります
角膜頂点間距離は12mmと決められており、目から遠ざかるほど度数がプラス側に変化します(図6)。角膜頂点間距離が短すぎると睫毛がレンズの裏側に触れて汚れやすくなったり、コーティングがはがれたり、またフロントの下部が頬に当ってレンズが曇ります。
逆に角膜頂点間距離が長すぎると、Dさんのように像の歪みを感じたり、とくに累進屈折力眼鏡の場合は、像がゆれるので注意を要します。そのほかにも像の大きさの変化が増大したり、明視視野が狭くなったりします。
参考引用文献:眼鏡調整の達人
監修:管澤淳
著:澤 ふみ子
取り扱い店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に40歳の方で近視度数が凹4.00D位の視生活の質を向上させるの選択肢として、跳ね上げ式メガネのご提案をさせていただいています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
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眼鏡専門店メガネのアマガン センター店の取り組み!
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[公開日] 2026年06月26日
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