眼鏡フレームの主要な素材の一例
眼鏡フレームにさまざまなデザインが存在するのは、その素材が多様だから、メタルとプラスチックはすぐ思いつくだろうが、その中に多様な素材が存在するし、また、天然素材などもある。ここではその一部をご紹介いたします。
メガネフレームの価格はこの素材、製法(設計・メッキ・ロー付け・研磨など)、デザイン、ブランド料等によって決まってきます。
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メタル(合金)フレーム
目次
安定感のある掛心地で、長時間の装用でも疲れにくいのが、メタルフレームのメリット。
■メタル系素材の特徴
①耐久性が高く長持ちする
②チタニウム系素材は強くしなやか
③質感を生かしたシャープなデザイン
④貴金属系はやや重量がある
また、個人個人の顔や耳の形状に合わせてメガネフレームを調整できるため、快適なかけ心地が追求できる。さらに、金属素材の質感が、かっちりとしたシャープな印象を与えるため、ビジネスマンが仕事用に使うパターンが多いように思われる。
ただ、ひと口にメタルフレームといっても、チタニウム系を始め、マテリアルはいろいろあり、特性や質感もそれぞれ異なる。近年ではステンレスチール製のシートメタルも、デザイン性に優れて人気を博している。
主なメタル素材 その一例
■βチタニウム
軽量で耐久性のあるチタン合金の中でも、バネ性が高いため、主にブリッジやテンプルなど、特定の部位に素材として用いられる。
■ピュアチタニウム
軽量で強度が高く、耐熱性や耐食性にも優れるため、航空機などにも使用される。それらの特性を活かしたメタルフレームは多い。
■マグネシウム
実用金属の中で最も軽量な素材で、比重はアルミニウムの約2/3。振動吸収性にも優れ、スポーツタイプのアイウエアに採用されがち。
■サンプラチナ
歯列矯正用ブリッジにも使用されるなど、人体に無害なため、眼鏡にも古くから使われてきた。光沢永続性に優れ、耐久性も高い。
■アルミニウム
比重にしてチタンの約6割という軽量素材。酸化被膜を生成することで自然に腐食を防止する特性をもつ。主にテンプルに採用される。
■モネルメタル
ニッケル合金のひとつ。金属アレルギーの問題から、採用モデルが減少している。強度があって腐食しにくく、加工もしやすい。
プラスチック(樹脂)フレーム
プラスチック素材の主流派圧倒的にアセテート。基本的に低価格のメガネフレームには使用されていません。
■プラスチック素材の特徴
①カラーが豊富
②ボリューム感を出すこともできる
③メタルに比べると耐久性は低い
④素材そのものの重さは軽量
⑤素材(TR90/ウルテム)によっては、低価格帯のフレームとしてロープライスショップに流通。眼鏡専門店でも低価格帯のフレームはTR90素材やウルテム素材が主流になっています。
ボリューム感があって、カラフルに遊び心を表現しやすいプラスチックフレームは、もう10年以上も人気のスタイルだ。
こちらの主流となっている素材はアセテート。加工時などに発火しやすいという問題から、セルロイドから移行して久しい。いづれも、光沢感が高く、アクセサリーとしての表現力が豊かで、アイウエアのマテリアルに最適なのだ。
オプチルやナイロンなども、ファッション性や機能性から眼鏡に採用されている。
主なプラスチック素材 その一例
■アセテート
プラスチック製のフレームの主流となっている素材。加工がしやすく難燃性。透明度が高く着色しやすいのも特徴。
■TR90
弾力性と軽さが特徴のグリルアミドというプラスチックの一種。復元力が強く、お一人お一人のお顔に合わせて調整するのが非常に困難。
■セルロイド
鼈甲やバッファローホーンの代替品。硬質で光沢のある素材だが、加工時に発火しやすく危険であるため希少化。変形が少ない。
■オプチル
エポキシ系樹脂のインジェクション成型で作られる。1980年代に一世を風靡した。
天然素材フレーム その一例
一張羅の眼鏡を作るなら高級天然素材がオススメ。
眼鏡の展示会のパリ・シルモ展でこの数年間何度もウッド製の眼鏡枠が大賞に選ばれている。鼈甲やホーンも人気。一生もの眼鏡枠として制作される。
■鼈甲
鼈甲は海亀の一種であるタイマイを原材料としています。タイマイはカリブ海やインド洋などの赤道に近い暖かい海に生息し、甲羅は大きいもので1メートル以上に及びます。複雑な構造から生み出される美しい模様や色、また温めると自在に曲がる性質から日本では主に江戸時代から伝統工芸・鼈甲細工として発展し、さまざまな装飾品や生活用具が作られてきました。しかしながら、1993年締結のワシントン条約により甲羅の輸入が禁止され、現在はその希少性が注目されています。
■バッファロー
バッファロー(陸牛)の角のことで、鼈甲に似た飴色と趣のある模様、また独特な乳白色等、高級感漂う風合いを持ち合わせています。鼈甲と同様に肌触りが良く、快適なかけ心地の天然素材の眼鏡フレームとして幅広い年齢層の方にご好評いただいております。バッファローは天然素材のため、鼈甲と同じくささくれができます。鼈甲と違い磨きをかけて薄くなったバッファローを後から厚みをつける事ができませんので、弊社のバッファローのテンプルはすべてコーティング処理をしております。
貴金属フレーム その一例
貴金属系のメガネフレームは、価格が高価である一方で、多くの優れた特徴を持っています。
ただし、どの素材を使用したとしても重量が重く、実際に眼鏡という使用目的からすると掛心地に関しては快適性に関しては、掛けられる方の感覚で変わってくると思われます。眼鏡として掛ける場合は掛心地よりも自己満足度の方が大きいと思われます。どちらかと言うと宝飾品感覚になるのではないでしょうか。
■18金
18金のメガネフレームは、金の含有量が75%を占め、残りの25%は、銀、銅、パラジウム、亜鉛などの金属を調合した合金です。
ゴールドは有史以前より高貴さや富の象徴であり、現在もその色合いや輝きにより私達を魅了し続けています。純金(24金)は柔らかく、変形しやすいために、指輪やネックレスなどのジュエリーには銀や銅などの金属を加えた18金(K18)がよく使われています。混ぜ合わせる金属によってゴールドの色が様々に変化します。
■プラチナ
プラチナ素材による眼鏡フレームは、変色や劣化がしにくい素材であり、メッキが剥がれて下地が見える心配がありません。
気品あふれ、白く美しく輝き続けるプラチナは、永遠の純潔の象徴として「天国の貴金属」ともいわれます。地球上でごく限られた地域でしか採掘されず、わずかな量しか採れないため、とても稀少で特別な存在です。「王にのみふさわしい貴金属」「プラチナは貴金属の王」とも呼ばれ、先史時代から今日に至るまで、世界中が愛する最高の貴金属といえます。
このページに表記している写真のフレームは、現在店舗には在庫していません。(特に貴金属フレームは価格も高騰しています)
こちらの内容にご興味のある方は・・・参考文献「眼鏡の本」こちらへ
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眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、視生活の質を向上させる技術を提供する眼鏡専門店として、さまざまなブランドフレームを準備させていただき、ご満足のいくメガネ選びのご提案をいたしております。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
眼鏡にご興味のある方へ
今回ご紹介させていただいている内容(メガネフレーム素材もいろいろ)は、「眼鏡の本」より引用させていただいてます。ご興味のある方は是非ご愛読くださいませ。

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発行:
株式会社徳間書店
☎048ー451ー5960
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眼鏡専門店メガネのアマガン センター店の取り組み!
●読売新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●毎日新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●毎日新聞夕刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
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[最終更新日] 2025年11月16日 /[公開日] 2025年11月10日
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