遠近両用メガネは出来上がり後の調整(フィッティング)によって見え方が変わる
遠近両用累進屈折力眼鏡は度数処方が適正であっても、フレームにレンズを入れるときの位置(アイポイント)を間違うと不快なメガネになったり、逆に、正確にレンズが入っていてもフィッティングが出来ていなければ不快なメガになってしまいます。遠近両用累進屈折力眼鏡はとてもデリケートなメガネなのです。
眼科から見たフィッティングの大切さ
目次
基本的には眼鏡を製作するにあたり、レンズをフレームに入れる前に、メガネフレームの調整を行ってからレンズの加工を行うのですが、殆どの場合レンズを入れてから調整を行っているのが実情です。
何度作り替えても眼鏡がかたむいてします
メガネの問題点 <参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用>
数十年間眼鏡を装用してきましたが、何度作り替えても眼鏡が右に傾いてしまいます。眼鏡店で調整しても直らず、ずっと不快な気持ちで生活してきました。
患者さんデータ Dさん 82歳女性
RV=0.15(1.2×PG)S-0.75D Cー3.50D AX90°
LV=0.20(1.2×PG) Cー2.00D AX95°
近用部に両眼3.00D加入の遠近両用累進屈折力を処方。
近視性乱視(両眼)、眼内レンズ挿入眼(両眼)
耳介部の高さに注意
眼鏡を装用する時には、耳介部の高さが大きな要素となります。左右で耳介部の高さが違うために、長い間、傾いた眼鏡を装用してきた事例です。「めざそう快適なメガネ 遠近両用メガネ 3」で耳介部が高すぎるために角膜頂点間距離12mmであるべきところが25mm、前斜角15°であるべきところが30°にもなっていた事例を紹介しました。今回は左右で耳介部の高さが違うために、長い間、傾いた眼鏡を装用してきた事例です。
Eさんは白内障の手術を1年前に受け、両眼とも眼内レンズを挿入しています。術後の経過も良く、数か月前に眼鏡を作って、視力も両眼(1.2)と良好です。定期検査のために来院し、視力検査の際に「私は左右で耳の高さが違うようで、眼鏡を掛けて数十年、何度作り替えても眼鏡が右に傾いてしまいます。眼鏡店で調整してもらっても直らないのですが、何かよい方法はないでしょうか?」と相談を受けました。
よく見ると確かに装用眼鏡は右に傾いています(図1)。この日の眼鏡はフチなしのフレーム(ツーポイント)でしたが、ほかにもいくつか所持している眼鏡が、どれも同じように右に傾いているそうです。眼鏡をはずしてもらうと、少し右の耳介部が低いように思いました(図2)。
テンプル(ツル)の角度を調整
すでに眼鏡店で何度も調整をしてもらっているが直らないということでしたので、いつも特異な顔立ちの子どもたちの眼鏡を、うまく調整してもらっている眼鏡店に相談しました。「ツーポイントの調整は無理ですが、それ以外の眼鏡は調整可能だと思いますので、来店してもらってください」という返事に、Eさんは遠方にもかかわらず、すぐに眼鏡店に行きました。
後日来院した際のEさんの眼鏡は、図3のようにほぼ水平になっていました。Eさんは「これまで別の眼鏡店で何度か調整してもらっても直らなかったのに、たった5分で直してくださって驚きました!」と大満足。写真撮影にも快く応じてくれました。
眼鏡店からの連絡によると、Eさんの右耳介部はやはり左に比べるとひくかったとのこと。智の部分を調整して右のテンプルの角度を図4aのように下方へ5°曲げることで、ツーポイント以外の所持眼鏡は簡単に調整できたそうです。この程度の左右差であれば、あまり難しくなく調整できるものなので、今まで解決できなかった眼鏡店の技術の格差は残念です。
耳介部の低い人は意外に多い
耳介部の位置が原因で起こったフロント部の逆前斜:
a.正面から見たところ問題ないように見えます。
b.側面から見たところ逆前斜になっています。
c.側面から見た耳介部の位置が低い。
d.単焦点眼鏡をかけたところ、やはり逆前斜になっています。
図5は「気分が悪くてできあがった遠近両用累進屈折力眼鏡が装用できない」と来院した事例です。正面の写真(図5a)ではフィッティングに問題はにかのように見えますが、側面(図5b)から見るとフロント部の傾きが逆前斜になっていました。
一般的に遠近両用眼鏡は、15°くらいの前斜角をつけて視線をレンズ面に直交させますが、このような逆前斜状態では装用するのは困難です。その原因として考えられたのが耳介部の位置でした。
図5cのように耳介部が低く、そのほか、鼻根部あたりの骨格にも問題があるのではないかと考えられました。作った眼鏡店と連絡を取り合って調整してもらいましたが、逆前斜を直すことはできませんでした。しかたなく遠近両用眼鏡を中止あいて単焦点眼鏡に作り替え(図5d)、現在は快適に生活しています。
図6は小児のときから斜視で経過をみている事例です。図6aは4歳のころの写真ですが、成人として図6bのように耳介部は小さくて低いです。日常注意して見ていると、意外にこのような人も多いです。
患者さんに快適なめがねを掛けてもらうには、度数だけでなく、顔の骨格や耳介部の高さも大きく影響します。眼鏡店も医療の側もフィッティング不良の原因を見つける目をもつことが大切です。そして、なお一いっそうの連携が必要ではないでしょうか。
参考引用文献:眼鏡調整の達人
監修:管澤淳
著:澤 ふみ子
取り扱い店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に40歳の方で近視度数が凹4.00D位の視生活の質を向上させるの選択肢として、跳ね上げ式メガネのご提案をさせていただいています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
眼鏡専門店として最先端の技術をを取り揃えて「快適なメガネ」をご提案いたします
眼鏡専門店メガネのアマガン センター店の取り組み!
●読売新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●毎日新聞朝刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●毎日新聞夕刊に当店の取り組みの取材を受け掲載されました・・・こちらへ
●日本眼科紀要会(日本の眼科学雑誌)への寄稿協力依頼を受けました・・・こちらへ
●週刊ゴルフダイジェストの取材を受けました1⃣・・・こちらへ
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●神戸新聞「おでかけ手帳」の取材を受け掲載されました・・・こちらへ
[公開日] 2026年07月03日
カテゴリー:メガネ一覧,眼鏡屋




















