適切なメガネ選びで、自律神経の負担が眼精疲労やドライアイの原因になるのを防ぐ
「遠くを見る」「近くを見る」その見え方には人それぞれで、実際に目に負担なく見えているかどうかわわからないのです。たとえば、遠視(軽度)の方などは、遠くが不便なくみえているので目には負担がないと思っておられるかも知れまん。
目と自律神経、ドライアイについて
目次
体の不調が不正確な眼鏡によって引き起こされている場合があることを、的確な実例を交えて眼科の先生が執筆されています。ここには、一部を抜粋して引用しています。
ご興味のある方は、是非愛読されてもいいのではないでしょうか? 参考までに・・・
著者:梶田雅義 「人生が変わるメガネ選び」より引用
発行人:久保田貴幸 発行元:株式会社幻冬メディアコンサルティング
目は自律神経と直結している
自律神経とは自分の意思では動かすことのできない神経で、交感神経と副交感神経が互いに働きあって、身体の生理的機能を自動的に調節してくれます。
交感神経は興奮した時に活発になり、副交感神経はゆっくり休憩を取りたいときに、眠りに入るときなど心身をリラックスさせたいとき、また食べ物を消化する際などに活発に働きます。
そして目は、この自律神経との関係が非常に深い臓器のひとつです。瞳孔の拡大・収縮をつかさどり、涙液の濃度を調節し、そして目のピントを合わせることも自律神経の役割だからです。
どこを見るともなくボーッと見ているときに、ピントが合っているところを「調節安静位」といいます。
この調節安静位よりも遠くにピントを合わせるときは交感神経が、それより近くにピントを合わせるときは副交感神経が活発に働きます。
調節安静位の場所は、正視眼で1メートルくらいの距離にあります。たとえば屋外で作業をするときは、アクティブに動き、目も遠くを見るために、交感神経を活発にする必要があります。また屋内で身体を休めたり、食事をするときには副交感神経が活発に働きます。
仕事は農業、家にはテレビもパソコンもないという時代であれば、交感神経と副交感神経はバランスよく働くことができました。またこうした視線や行動の変化の分岐点となりうるよう、調節安静位が約1メートルにあるのは、身体にとっても理にかなったことでした。おそらく人間が進化していくなかで獲得した特性なのでしょう。
これがひとたび現代社会になると不都合がでてきます。
昼間は活動的に作業を行うため、気持ちと身体は交感神経を活発にし、気持ちと身体は交感神経を活発にして、アクティブに仕事をこなそうとします。ところが見る距離はどうでしょう。
スマホからパソコンの画面まで15~75センチと調節安静位よりも近くにあり、副交感神経が活発に働いているのです。
そして帰宅後は身体を休めるためにも、副交感神経を活発にしたいところですが、テレビの大型化によって画面はどんどん遠くになっていっています。つまり交換神経の出番です。ここからも、現代社会は交感神経と副交感神経のバランスが取りづらくなっており、ゆえに自律神経に不具合をもたらすいやすい環境といえるでしょう。
近視と遠視の調節安静位
もちろん遠視と近視によっても、調節安静位の位置は変わってきます。もうおわかりですね。
遠視は1メートルよりも遠くにあり、近視は1メートルよりも近い。つまり近視の人がデスクワークを長時間していても疲れがでにくいのは、交感神経が活発になっているから。身も心も、そして目も、交感神経によりアクティブに活動できる状態にあるのです。
では遠視はといえば、
ピントを合わせ続けるために、つねに副交感神経が活発です。さらに副交感神経が活発になると、涙は薄くサラサラになっていきます(図表1)。涙腺分泌は涙液が濃くなる働きが交感神経、涙液が薄くなる働きが副交感神経です。
ドライアイ
涙の粘度が下がると、目の表面に留まりにくくなるうえ、蒸発しやすくなり、角膜は乾いた状態になります。これがドライアイ引き起こす要因になっているのです。これは涙液亢進型とよばれ、近年、患者は増加してきています。
もうひとつが涙液分泌減少型といい、文字通り涙の分泌量が減ってしまうことで起こり、常時、乾燥や異物感に悩まされることになります。服用している薬が原因で発生することもありますし、ほかの病気の合併症で発症することもあります。
そして、まばたきの回数が減り、目の表面が乾いた状態が続くことも発症の原因といわれています。疲れ目を放っておいた結果ですね。
なぜ、まばたきの回数が減るのか。それはパソコンのモニターを凝視してしまうからです。
なぜ、凝視してしまうのか。凝視しないと画面にピントが合わないためです。
なぜ、ピントが合わないのか・・・・・そうして原因を探っていけば、理由はひとつ。快適な視界ではないからです。
ドライアイの予防にも適切なパソコンメガネ
ドライアイの原因の1つとしてパソコン画面を長く見続けることなどが敵視されていますが、適切なメガネをかけていれば、目はリラックスした状態になり、適切な回数のまばたきをおこなうようになりますし、質のいい涙も出るようになります。
モチロン、ドライアイの原因のすべてが視界の不具合であるとはいいません。体質的なものやストレスなどもあるでしょうし、エアコンによる乾燥といった空調が影響することもありますし、適切なケアをせずにコンタクトレンズを使っていることもあるでしょう。
いずれにしてもドライアイは身体が発するSOSです。
このサインを見逃さず、「これは目をチェックする機会なのだ」と思っていただけるといいでしょう。またドライアイの主な治療法は点眼薬(目薬)ですが、長く治療しているのに改善が見られない、そんなときはいまお使いのメガネに原因があることが、容易に想像がつきます。メガネを持参して眼科にいくことをおすすめします。
快適な眼鏡製作のご提案店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、各年齢に応じた快適なメガネづくりを目指し、人生における視生活のサポートに日々勉強を重ねています。例えば、40歳の方が直面する老眼の始まりについて、各人が仕事や趣味等の生活における見ることのこだわりをご提案しています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
眼鏡専門店として最先端の技術をを取り揃えて「快適なメガネ」をご提案いたします
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[公開日] 2025年08月05日
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