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焦点調節能力/輻輳・開散能力とスポーツ

遠いもの近いものを見るときにすぐにピントを合わせる能力

焦点をある点から別の点に移すとき、毛様体筋が水晶体の形を変える。これを調節という。焦点調節力は年齢とともに落ちてくる。35~45歳になると、近くに焦点を結ぶ能力が失われ、新聞の活字を少し離したほうがはっきり見えることに気づいたりする。40歳のテニスプレーヤーが「どこがわるいかわからないけど、タイミングがかなりずれる」とつぶやいていたら、それは恐らく調節力が低下しているためだろう。

テニスどきにパフォーマンスに影響がある調節力
テニスと調節力
テニスどきにパフォーマンスに影響がある輻輳・開散
テニスと輻輳・開散

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眼のしくみ

「焦点調節」「輻輳・開散」といった、ちょっと難しい用語を理解するためにには、眼のしくみについて、知っておかなければなりません。眼は大まかにいうと、角膜、虹彩、水晶体、網膜の4つの組織からできています。それぞれの役目は、下記の通りです。

スポーツのパフォーマンス向上には眼が大切そのため眼のしくみを知ろう。
眼の構造

角膜:

眼球の前面をカバーする透明な膜です。眼球の中にゴミ等の異物が入るのを防ぐだけでなく、その強い曲面によって外の光を集め、網膜とよばれるスクリーンに焦点を結ぶ像を映し出す仕事の手助けをします。

虹彩:

筋肉の輪で、カメラでいえば絞りです。明るいときは輪を小さくして、外から入る光の量をおさえ、暗いときには輪を大きくして、たくさんの光が入るように調整します。瞳孔は組織ではなく、虹彩の輪に囲まれた穴です。「孔」には穴という意味があります。なお、虹彩に色がついていて、日本人の眼は黒く欧米人の眼は青い、というときの眼の色は、虹彩の色のことです。

水晶体:

カメラで言えばレンズです。網膜に焦点を結び像を映し出すために光を集める働きをします。水晶体は毛様体筋という筋肉の力でその厚みを少しだけ変えることにより、焦点距離を変えます。遠くのものや近くのものにピントが合わせられるのはそのためです。

網膜:

カメラではフィルムにあたります。角膜と水晶体の働きで集められた光によって像が結ばれる場所です。網膜には光を受けると興奮する細胞がたくさん集まっています。網膜で集められた映像情報は、視神経を通って大脳に送られます。

眼は自動焦点カメラ(AF)と同じ

眼とカメラのオートフォーカス
オートフォーカス原理

自動的にピントを合わせてしまうAF(オートフォーカス=自動焦点)カメラが発明されたとき、誰もがビックリしました。しかし、人の眼の自動焦点調節機能に比べたら、まだまだその能力は幼稚です。

なにしろ眼は、遠くは夜空の星から、近くは眼の前数センチのものまで、一瞬のうちにピントを合わせてしまうのですから、そんなすごいカメラはありません。

しかも眼はカメラとはちがい、レンズを前後に移動させて焦点距離を変えるのではなく、レンズ(水晶体)の厚みを変えることで、焦点距離を変えているのです。最近のハイテクでも、このような目の機能をまねすることはできません。

レンズの厚みを調節する速さと正確さが大切

眼の水晶体の調節力がスポーツのパフォーマンスを変える
スポーツと目の調節力

さて、ここでスポーツビジョンとして問題になるのは、いろいろな距離の目標に焦点を合わせるために、水晶体が厚みを変えるときの速さと正確さです。

たとえばテニスでは、インパクトの瞬間に手元のボールに焦点を合わせ、次にすぐさま相手コートに飛んでいったボールや相手の動きに焦点を合わせなければなりません。また、その逆もあります。とにかく、近い目標と遠い目標を交互に、どれだけすばやく正確にとらえることができるかが、非常に重要になってくるわけです。

このときの、水晶体を厚くしたり薄くしたりする能力を、焦点調節能力とよんでいます。また、近くにあるひとつの目標を見るときには、両眼が寄り目になります。この両眼の動きを輻輳といいます。

そして遠くにあるひとつの目標を見るとき、両眼の視線は開いて平行に近づいていきます。これを開散といいます。つまり、焦点調節と輻輳・開散は、いつも連動して起こるものです。近くの目標を見るときは、水晶体を厚くして寄り目になり、遠くの目標を見るときは、水晶体を薄くして視線を開くのです。この連動した動きが、スムーズにすばやく正確に行われることにより、さまざまなスポーツビジョンが効果的に働きます。

KVA、深視力などに密接に関係

焦点調節、輻輳・開散などの能力が、密接に関係してくるスポーツビジョンは、KVA動体視力、深視力などです。 KVA動体視力 は、目の前に近づいてくるものを、正しく見きわめる能力ですが、水晶体が素早く厚くなり、しかも輻輳しなければ、 KVA動体視力 は不十分なものとなってしまいます。

深視力は、距離感や位置関係を正しく判断する能力ですが、左右の眼の焦点調節能力が同じように発揮され、輻輳・開散がスムーズに行われないと、左右の眼のややちがった映像情報が脳に送られず、距離感や位置関係の判断に誤差が生まれやすくなります。

こんなスポーツこんな場面で威力発揮

遠くの目標と近くの目標を、交互に見なければならないスポーツでは、焦点調節、輻輳・開散の能力が、競技力に影響します。

各スポーツで焦点調節能力/輻輳・開散能力が必要な場面

バスケットボール  焦点調節能力/輻輳・開散能力が必要な場面

バスケットどきの焦点調節能力/輻輳・開散能力は競技力に差がでます。
バスケットボールと焦点調節能力/輻輳・開散能力

ディフェンスをかわしてのパス/シュート/パス・キャッチ/インターセプト

サッカー  焦点調節能力/輻輳・開散能力が必要な場面

サッカーどきの焦点調節能力/輻輳・開散能力は重要で競技力に差がでます。
サッカーと 焦点調節能力/輻輳・開散能力

パス/シュート/ゴールキーピング/センタリング/トラッピング/バックスのクリアー

テニス  焦点調節能力/輻輳・開散能力が必要な場面

テニスどきの焦点調節能力/輻輳・開散能力は重要で競技力に差がでます。
テニスと 焦点調節能力/輻輳・開散能力

グラウンド・ストローク/サーブ/サーブ・レシーブ/ボレー/スマッシュ

バレーボール  焦点調節能力/輻輳・開散能力が必要な場面

バレーボールどきの焦点調節能力/輻輳・開散能力は重要で競技力に差がでます。
バレーボールと 焦点調節能力/輻輳・開散能力

サーブ・レシーブ/スパイク・レシーブ/スパイク/トス・アップ

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[最終更新日] 2023年07月16日 /[公開日] 2021年09月23日
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