スポーツにおける深視力の重要性
一言でスポーツにおける深視力とは、距離と距離の差を感じる能力のことである。
スポーツメガネプロショップ・・・こちらへ
両目で見ても片目で見ていることがある
目次
次の人は、基本的に深視力が劣ります。
・左右の視線が目標で一致しない斜視の人
・左右の静止視力が大きくちがっている人
・視力が非常に低い人
・メガネをかけていても度が合わなくなって、左右の静止視力が大きくちがってしまった人
同じ程度の静止視力を持った両目で見なければ、十分な深視力は得られません。左右の静止視力の差が大きいと、よいほうの眼だけで見てしまうことがあるのです。
コンタクトレンズにしろメガネにしろ、悪い方の静止視力を上げ、両眼の視力差がないようにすることが、アスリートとして能力を発揮するための基本条件となります。
スポーツビジョンが、競技のパフォーマンスに差をつけることがあらゆる研究で判ってきています。・・・こちらへ
度付きスポーツメガネ、度付きスポーツサングラス、度入りスポーツゴーグル作製の度数補正について・・・こちらへ
こんなスポーツこんな場面で威力発揮
深視力は、クルマの運転だけでなく、実に多くのスポーツで、重要な役割を果たしています。
ディフェンスと自分、ボールと自分、ディフェンスの陣形、オフェンスの陣形、ゴールと自分など、さまざまな距離感や位置関係を、ゲーム中常に正確に知っておかなければならないボール・スポーツでは、欠く事のできない視力です。
こんな話があります。H君(20歳)は、学生リーグ1部に所属する東京のC大のバスケットボール・プレーヤー。身長184cmで体力的にはまずまず、両眼も視力も1.0と問題ありません。しかし、パス・ミス、シュート・ミスが目立つため、「センスが悪い」と監督、コーチに思い込まれ、いつも試合には出られませんでした。いわゆる万年補欠です。
そんな彼が、あるときスポーツビジョンのひとつである「深視力」の測定をしました。ところが、この測定に彼はまったく反応できなかったのです。調べてみると、左目の視力が極端に悪くなっていました。そこで、左目にコンタクトレンズを付け、「深視力」を高めることにしました。その結果、深視力を改善することでシュートやパスのミスが減り、補欠から準レギュラーに昇格して活躍するようになったのです。
また、ボール・スポーツだけでなく、相手と組み合う格闘技などでも、この視力が勝敗を左右することがあります。相手とのわずかな位置関係のちがいをいち早く知ってスキをついたり、相手のくり出す技をすんでのところでかわすなど、攻撃、防衛動作のタイミングを知るために、不可欠な能力だからです。出血して片目をすさがれたボクサーは、防御、攻撃力が急減に落ちます。深視力が不十分であれば、片目をふさがれた状態と同じになってしまいます。
クルマの運転と同じ種類のスポーツで、やはり深視力が欠かせないものとしては、スキー、サーフィンなどがあげられます。純白の雪面では、距離感を知る手がかりの1つとなる経験的な知識が役立ちません。ほとんど純粋に視力だけの勝負となります。またサーフィンなども、波の状態や質に応じたパフォーマンスを行うためには、次々に現れる波までの距離を、常にみきわめなければなりません。
各スポーツで深視力が必要な場面
バスケットボールと深視力
シュート/パス/ディフェンス全般/パス・インターセプト/シュート・カット/リバウンド・ボール/カット・イン/フェイント/コンビネーション・プレー
サッカーと深視力
キック/ドリブル/パス/ヘディング/トラッピング/フェイント/コンビネーション・プレー/ゴールキーピング
テニスと深視力
サービス/サービス・レシーブ/ストローク/ボレー/球際の強さ
野球と深視力
バッティング/ゴロの補給/フライの補給/球際の強さ
ゴルフと深視力
ティーショット/アイアン・ショット/パッティング
カーレースと深視力
道路状況の把握/障害物の回避/ハンドル、ブレーキ操作のタイミングのキャッチ
スキーと深視力
雪面状況の把握/エッジング、ターンのタイミングのキャッチ
サーフィンと深視力
波の高さと質の把握/パフォーマンス開始のタイミングのキャッチ
距離感や位置関係を見きわめる眼の仕組み
エンピツを両手に1本ずつ持ち、両目で見ながらその先を左イラストのように空中で合わせてみてください。
ヒジは伸ばしきらないように。難しいけれど、なんとか合わせることができます。では今度は、片眼でそれをやってみてください。なかなか合わせられないはずです。このことから、人は両目を使うことによって、眼から2本のエンピツの先までの距離や2本のエンピツの位置関係を確かめていることがわかります。ではなぜ両目を使うと、距離や位置関係が正確にわかるのでしょうか。
それは、右眼に見える映像と左目に見える映像が、わずかにちがうからです。私たちはこの違った像を、脳の中で1つにまとめることにより、立体的な、つまり距離感や位置関係がわかりやすい像を見ることができるのです。ちょっと話はそれますが、立体写真は、この原理を利用したものです。左右の眼でそれぞれ見たような少し写り方のちがう写真を2枚用意して、1枚を右目だけ、もう1枚を左目だけで見るようにし、あたかも奥行きのある写真であるかのように錯覚する仕組みになっています。
経験や知識からも距離感を知ることができるか
では、両目を使うことによってなりたつ深視力が不十分だと、距離感や位置関係はまったくわからないのでしょうか。
そんなことはありません。私たちは経験や知識によって、距離感や位置関係を知ることができるからです。
・手前のものは奥のものを隠す。
・平行なものは遠ざかるほど狭く見える。
・遠いものは近くのものよりかすんで見える。
・遠いものは近くのものより小さく見える。
こうした経験や知識をてがかりにすれば、ほぼ正確に見きわめることができます。しかしそれは「ほぼ」であって、十分正確に見きわめることはできないということでもあります。場合によっては、経験や知識にじゃまされて、まちがって判断してしまうこともあります。
たとえば、上のイラストを見てください。絵に描いたテーブルの上に、本物の百円玉は何枚乗るでしょうか。2枚?1枚正解は0枚です。素直に見れば、2枚は乗りそうな感じがするはずです。経験や知識が正しい目測をまどわす例です。
深視力検査が出来る店舗:
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市/西淀川区/豊中市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。当店では、深視力でお困りの方々のサポートをおこなうフロアーを設置しております。
[最終更新日] 2023年07月16日 /[公開日] 2021年07月25日
カテゴリー:メガネ一覧,深視力