遠近両用メガネレンズの設計にも種類がある
近年の遠近両用累進屈折力眼鏡(一般的に遠近両用境目のない遠近両用メガネ)は、ただ単に遠くから近くまで見えるということだけでなく、運転つまり遠くを重視するのか、パソコン作業を重視するのか、手元の作業(30cm~40cm)を重視するのかといった遠近両用レンズ設計があり、これを決めるには眼鏡スタッフとのコミュニケーションが重要になります。
遠近両用眼鏡の近用部が見えにくい!累進屈折力眼鏡とライフスタイル
メガネの問題点 <参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用>
先日当科にて処方し遠近両用累進屈折力眼鏡を作りました。テストレンズではよく見えたのに、できあがった眼鏡は近用部が見えにくいものでした。そこで処方どおり作られているか調べてほしいと来院しました。
患者さんデータ Jさん、77歳、男性。
RV=0.06(0.9~1.0P×PG)S+4.00D
LV=0.08(0.5P×PG)S+3.750D
近用部に両眼2.75D 加入の遠近両用累進屈折力眼鏡を処方
軽度白内障(右眼)、中等度白内障(左眼)。
テストレンズのほうが見やすかった
遠近両用累進屈折力眼鏡は。処方後、装用してみると見えにくいというクレームがもっとも多いのではないでしょうか。私はこの患者さんの処方どきに直接かかわってはいませんが、対応に苦慮したスタッフから相談を受けました。
遠方はよく見え、歩くのにもまったく支障がありませんが、ただ近くを見るときにテストレンズのほうが見やすかったとのこと。再度同じ度数のテストレンズを使用してもらうと、2枚重ねて使用しているにもかかわらず、「テストレンズのほうが見やすい」と言います。新しい眼鏡は近くを見て行う細かい作業のときは、眼鏡を少し持ち上げなければならないということでした。
この訴えから眼鏡のアイポイントの高さ、あるいはフィッティングに問題があるのではないかと考えました。もちろんレンズの中心間距離(図1)と瞳孔間距離(PD)、前斜角なども調べ問題がないことを確認しました。また遠近とも眼球の度数が最良でした。
ライフスタイルを尋ねてみる
Jさんは、眼球と同じ度数のテストレンズ(眼球と同じメーカー)では問題がないのに、眼鏡では近くの細かいものを見るときに近用部を持ち上げなければならないと言います。これはアイポイントがやや低いために生じていると思われ、少しフィッティングを調整してもらうよう眼球店に連絡しました。アイポイントが大きくずれているときは再作製が必要です。
3か月後、定期診察での視力検査で「まだ近くがスッキリ見えないね」とJさんは言ったので、再びスタッフから相談されました。
そこで患者さんのライフスタイルを知りたいと思い、そばに行ってお話をすることにしました。「Jさん、こんにちは!まだ近くが見えにくいそうですね。長時間、読書などされますか?」「新聞を読むくらいです」「パソコンはされていませんか?」「ちょっとカメラをやっていますので、パソコンでアルバム作っています。。でも別にたいしたことはしていませんけど」
Jさんは急にニコニコ顔になって答えてくれました。しかし、大阪から長野県の上高地や山梨県の本栖湖のポイントまで撮影に行くとのこと。パソコンでのアルバム作りも、かなり時間をかけてしていることが予測できました。
Jさんのライフスタイルを考えると、遠近両用累進屈折力眼鏡の近用部では限界があるのではないかと感じました。そこで近年パソコンなどの普及により開発された近近レンズのテストレンズを装用してもらったところ、「これはいい」よく見えますわ。さっそく帰りに眼球店に寄ります!」と満面の微笑みに変わり、ほっとしました。
近近レンズ・中近レンズ
最近の遠近両用累進屈折力眼鏡での近業作業は、以前に比べるとかなり楽になりました。しかし、長時間の読書やパソコン作業にはやはり無理があって、別に近近レンズや中近レンズを必要とします。
そのような説明はもちろん事前に行っていますが、Jさんの場合は高齢だったので、パソコンまではまさかという思いがあったのでしょうか。最近は高齢であっても趣味は多種多様ですので、ライフスタイルの聞き取りは重要になります。
このほか、新しく作った遠近両用累進屈折力眼鏡が合わない理由に、以前のものとレンズメーカーが変わったために、同じ度数であってもレンズ設計の違いから掛けづらいということもありました。できるだけ同じメーカーのレンズを使ってもらうほうが違和感なく装用できると思います。
参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用
監修:管澤淳
著:澤 ふみ子
取り扱い店舗:
眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に40歳の方で近視度数が凹4.00D位の視生活の質を向上させるの選択肢として、跳ね上げ式メガネのご提案をさせていただいています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
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[公開日] 2026年08月08日
カテゴリー:メガネ一覧,眼鏡屋
















