遠視の方の遠近両用メガネは近視の方に比べて慣れにくい
遠近両用メガネは遠視の方と近視の方で、違和感なくスムーズに掛けていかれるのは経験上近視の方のようです。
ここでの遠視の方は、普段からメガネを掛けていない方を対象とした遠視の方で、近視のように普段からメガネを掛けている方が老眼になって遠近両用メガネを製作しても、近視の度数が下方に向かって緩くなっていくので案外スムーズに慣れられるようです。
遠視度数を変えたら違和感が出てきた!遠視の度数に注意
メガネの問題点 <参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用>
白内障と睫毛乱生で他院に通院していますが、これまで装用していた遠近両用累進屈折力眼鏡がやや見えにくく感じはじめたので、眼鏡店に行って同じタイプの累進屈折力眼鏡を作りました。しかし、「どうしても違和感があって仕事中に装用できず、何度も眼球店に行って調整してもらったが、よくならないので調べてほしい」と来院しました。
患者さんデータ Kさん、68歳、女性。
RV=0.4(0.6×PG)S+1.50D ADD2.50D
LV=0.2(0.7×PG)S+1.750 ADD2.50D
Add2.5Dの遠近両用累進屈折力眼鏡。
老人性白内障(両眼)、睫毛乱生。
仕事中にムカムカする不快感
通常、医療機関で処方箋を発行しても眼鏡処方後のクレームはあとを絶ちませんが、今回は直接眼鏡店に行って眼鏡を作製したケースです。「訴えには、必ず原因がある!」ことを改めて考えさせられました。
Kさんは、遠近両用累進屈折力眼鏡の近用部がやや見えにくくなったと感じ、直接眼鏡店に行って作り替えました。これまでの眼鏡は右がS+0.50D、左がS+1.00Dで両眼に2.25D加入された遠近両用累進屈折力眼鏡でした。この眼鏡はまったく問題なく装用できていたそうです。
ところが新しく作り替えた眼鏡は、仕事中に気分が悪くなって装用できないのです。Kさんは、カートを押して歩きながら伝票を見る仕事をしていますが、伝票が斜めに膨らんで見え、ムカムカしてきて生つばが出てくるような不快感があるそうです。
遠視度数が強すぎる?
眼球が正しく作られているか?まずレンズの中心間距離と瞳孔間距離(PD)が合っているかを調べました。左右の水平隠しマーク間(34mm)の中心に印点し、この印点間距離がレンズの中心間距離になります。レンズの中心間距離と瞳孔間距離はピッタリ合っていました。
次にフィッティング状態を調べました。このような訴えがあるときは、前斜角(遠近両用は15°)がついていないことがあります。しかし、前斜角も十分で少し角度を大きくしても、違和感は消えませんでした。そこで、左右のレンズの前にSー0.25Dのレンズを重ねてみたところ、「そのレンズを入れてもらったら、とても楽に感じます」と言われ、遠視度数が強く入りすぎていることが推測されました。
表1にあるように、他覚的屈折値の平均が、右はS+1.75D Cー0.50D Ax30°、左はS+1.75Dで、ほとんど眼鏡の度数と一致していました。一見、この新しい眼鏡の度数に大きな問題はなさそうですが、新たな気持ちで再検査することにしました。
快適に見える度数を選ぶ
検査を進めるうちに、遠視度数の右はS+1.00Dが自覚的に最良であることがわかりました。「仕事中に伝票を見るので近用部を少し遠めにしてほしい」と言われ、加入度数は新しい眼球同様2.50Dとなりました。決定した度数を検眼枠に装着して歩いてもらうと、「遠視を弱めたことによって違和感が消えた」と、予想以上に満足され処方を希望されました。
眼球の度数決定は、正しい屈折値や最良視力うを求めるものではなく、快適に見える度数を選ぶことが重要です。通常、両眼視力は片眼視力よりも良好なので、片眼ずつ測定された自覚的屈折値が、そのまま眼鏡処方に適しているとはかぎりません。
一般的に近視の度数決定では、過矯正にならないよう細心の注意が払われていると思います。しかし、遠視に対しては眼精疲労などを考慮してか、完全矯正に近い値で処方されていることも多く、このようなクレームは、これまでもよく経験しています。
遠視度数に注意しよう!
遠視の場合、他覚的屈折値をもとに自覚的屈折検査で最良視力の出たもっとも強い凸レンズを両眼開放下で装用し、違和感の有無を確認します。
違和感があれば、0.25D下げて再度見え方を確かめます。他覚的屈折検査で自覚的屈折値以上の遠視が認められても、調節が十分にある場合や、その日の体調によってわずかに屈折が変化する場合があります。そのため、少し弱めに入れた方が快適なこともありますので注意してください。
Kさんは眼鏡店に数回いったのですが、そのときはフィッティングばかり調整していたようです。たぶん、作った眼球がほぼ他覚的屈折値に近い値だったため、度数に疑いをもたなかったのだと思います。
そのため、ちょっと見えにくいという気持ちだけで作り替えたのに、「生つば」の出るような違和感のある眼球ができあがってしまったのです。これは度数決定の際に見え方を細やかに、注意深く聞き取ることで回避できるクレームだと思います。
また高齢者の遠視眼鏡の度数を変更する場合、自覚的にあまり差がないときは、従来から使用されている眼球と同じような度数に合せることも、一つの選択肢です。
参考引用文献:眼鏡調整の達人より引用
監修:管澤淳
著:澤 ふみ子
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眼鏡をかける方々はお一人おひとりお顔立ち、見るための眼鏡レンズ度数、ライフスタイル等は違うことを前提に、当店は、特に40歳の方で近視度数が凹4.00D位の視生活の質を向上させるの選択肢として、跳ね上げ式メガネのご提案をさせていただいています。
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。
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[公開日] 2026年08月13日
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