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シューティンググラス度付き製作 実例

保護眼鏡 インナー度付き製作、ZERO VISION

自衛隊の方が大阪府堺市より、アイプロテクション用度付きシューティンググラスの製作にお越しいただきました。シューティンググラスとして製作致しました。最近、遠方が見にくくなってきたとのことでしっかり見えるようにしたいとのご依頼です。

お持ち込みいただきましたアイウェアは、アメリカ国家規格ANSI Z87.1 ZERO VISION【ゼロビジョン】です。

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インナーの度付きフレームは通常のメガネと角度が違うので、インナーフレーム用に度数を測定し、インナーフレームと相性がいい専用レンズで製作致しました。

フレーム本体の内側にインナーフレームを取り付けた状態です。取り外しは簡単ですので、コンタクトと併用されてご使用いただけると思います。

製作店舗のご紹介

スポーツメガネ専門店メガネのアマガン 
度付きスポーツメガネプロショップ

メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。

当店では、スポーツメガネ、度付きスポーツサングラス、度入りスポーツゴーグル等、製作する時の問題を解決していただく度数解析コンピューターによる度数補正や、見え方確認の体験コーナーを設置しております。・・・こちらへ

散弾銃スポーツによる眼損傷について

■空気銃による眼損傷

・BB銃と散弾銃

BB銃と散弾銃は、重篤な眼損傷を引き起こす可能性の高いポピュラーな空気銃である。普通の典型的なBB銃は、直径3.0mm、重さ0.346gの鋼鉄の球を発射する。散弾銃は通常、標準のBB散弾に比べて口径がいろいろで、大きく重い弾薬を利用できる。これらの銃の大部分は銃口速度90〜200mの範囲で、人間の角膜を穿孔するのに必要な103m/秒の銃口速度に容易に達する。

米国消費者製品安全委員会は、空気銃が毎年1,000例以上のしばしば重篤な眼損傷の原因となると見積もっている。これらの損傷の大部分は、非監督下にプレー中の平均年齢15歳の子どもや若者に起こっている。メリーランド州における入院を必要とする16歳以下の子どもの眼損傷に基ずく研究では、穿孔性損傷の19%と非穿孔性損傷の2%の原因は空気銃であった。これらはすべて若年男性に多いが、女性の銃使用を阻むような文化的なタブーがなりをひそめるにつれて若年女性の割合は増加するだりう。

National Eye Trauma System(米国国家目精神的外傷システム) とAlabama Eye Injury Registry (アラバマ大学眼科学部の眼損傷登録)が1986年1月〜1992年8月にかけて集めた140眼の空気銃損傷の症例群では、犠牲者と射手は主に男性で、それぞれ91%と89%、平均年齢は13歳であった。犠牲者の95%は加害者を知っており、その40%は親戚であった。穿孔性損傷の84%は視力が0.1以下であった。大人が損傷の場面に居合わせたのは症例の11%にすぎなかった。

BB銃による穿孔性の眼損傷は、スポーツ関連の眼損傷のなかでも最もひどい形態の1つである。1970年〜1981年Wilmer Institute (ウィルマー・アイ学会)でのすべての穿孔性眼損傷のレトロスペクティブなレビューによると、創傷のサイズや部位に関係なく、眼内にBB銃や空気銃の散弾があると視覚予後は不良であった。BB弾や散弾による穿孔性損傷の合計22眼のうち19眼は、最終的に広範な手術にもかかわらず救済不能と思われ、交感性眼炎を防ぐために摘出された。穿孔性損傷で眼球摘出されなかった3眼の視力は0.04以下だった。BB弾による穿孔22眼に加えて、BB弾によって粉砕された眼鏡の破片による小さい強角膜裂傷の3眼があり、すべてが6か月の時点で0.5以上の最終視力であった。

BB弾による穿孔性損傷の患者において、眼球内容、とくに後眼部の破壊の程度はその射入創の重症度に一致しない傾向がある。Wilmer Instituteの19眼の摘出眼球標本の組織病理学研究では、10眼に壊死を伴った広範な毛様体損傷、硝子体の脱出と嵌頓(腹壁の間隙(かんげき)から脱出し、もとに戻らなくなった状態)、出血性の網膜脈絡膜剥離を認めた。二重穿孔は11例にみられ、3例で視神経乳頭の剥離がみられた。前眼部損傷には角膜浮腫、前房出血、白内障、レンズおよび虹彩の脱出があった。別のレトロペクティブな研究がこれらの損傷の重篤さを実証しており、6年以上の間でMassachusetts Eye and Ear Infirmary では、スポーツ関連の損傷による眼球摘出例の39%の原因がBB銃であった。ときどき良好な結果がみられるが、おそらく眼科手術の進歩によっても、BB弾による穿孔性眼損傷は予後不良であると思われる。

Massachusetts Eye and Ear Infirmaryとは:

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マサチューセッツ・アイと耳 。博士によって1824年に創立されます。エドワード・レノルズとJ・ジェフリズ、組織は最も難しい病気の成功した治療と目、耳、鼻、のど、頭と首の状況のための、そして、医学研究と教育への顕著な貢献のための国際的な評判を得ました。マサチューセッツ・アイと耳は、ハーバード・メディカル・スクールの教育研究病院です。

BB銃と空気銃による散弾損傷のうちかなりの数が非穿孔性で、種々の程度の鈍的眼損傷である。これらの鈍的眼損傷はしばしば重篤であるが、全体的に、穿孔性損傷より視力予後はよい。ある症例群において、最も一般的な所見は、頻度順に前房出血、虹彩離断、硝子体出血、網膜振盪、脈絡膜破裂、白内障であった。

BB弾がそのような重篤な眼損傷を生じるメカニズムは打撲のい影響と関係があるように思われる。摘出された眼を使用してDelori らは、BB弾による角膜への非穿孔性の衝撃は、網膜における強い剪断力を伴って、硝子体基底部における最大の強膜拡張を生じさせることをしめした。Tillett らはBB弾によるウサギ眼の穿孔性眼損傷の高速写真を使用し研究し、著しい眼のゆがみと偏位を見出した。穿孔の後、持続性の硝子体脱出を伴う最高100msec (ミリセック)に至る眼球全体の振動と波動を伴った。水性の第一次および第二次硝子体の跳ね返しがあった。二重穿孔の症例では、BB弾は0.500msec以内の衝撃で眼球を貫通したが、眼球の波動は、より長い時間続いた。このようにBB弾の衝撃は、広範な眼内打撲損傷となるようなかなりのエネルギーを眼球に与える。

msec (ミリセック)とは:

ミリ秒、時間の単位のひとつで、1,000分の1秒のことである。

眼窩内のBB弾や空気銃散弾の残留は、眼球損傷の有無にかかわらず起こりうる。それらは視神経損傷に関連してしばしば起こる。実際、光覚を失わせたほとんどの空気銃損傷は、散弾による直接的な視神経損傷のためであろう。これは、とくに二重穿孔損傷において、視神経が眼窩を横切る段階で視神経乳頭や眼窩の先端部のレベルに起こる。reverse defect (欠陥を再生)を含めRAPD(relative afferent pupillary defect)の存在は視神経損傷の可能性を示唆している。残念なことに、瞳孔検査の局所評価は眼球全体の損傷の重篤さによって、しばしば制限され、また、それ自身によってRAPDが起こる。また、眼窩内の散弾は、打撲、裂傷、運動障害となる外眼筋の剥離あるいは救後出血を引き起こす眼窩の血管の損傷の原因となる。

RAPD(relative afferent pupillary defect)とは:

相対性求心性瞳孔反応欠損。

眼窩内の散弾が視神経や眼球の近くになれば、摘出はしばしば侵襲的で困難なので、散弾は一般的に眼窩内に残しても差し支えない。ときどき散弾は眼窩内壁を破り、篩骨洞にとどくことがあるが、この場合も散弾を残しておいても安全である。

篩骨洞(しこつどう)とは:

副鼻腔(鼻の周囲の骨の内部に存在する空洞)のひとつ。篩骨洞は、両眼の間の鼻の上部に位置する海綿状の骨である篩骨の内部に存在する。空洞の内部は粘液を分泌する細胞によって覆われており、これにより鼻の中が乾燥せずに済んでいる。

鋼鉄の散弾や新しい不溶性の鉛アマルガムでできた散弾は、血清の鉛レベルを上げないようである。しかし、鉛を含んだ散弾が眼窩や副鼻腔に放置された場合、とくに患者の年齢が若いことを考慮すると、鉛レベルは厳密に経過観察されなければならない。BB弾による頭蓋内損傷は珍しいが、それが起こった場合は生命をおびやかす。まれにBB弾や空気銃の散弾が上眼瞼を貫き、眼窩上壁の薄い骨を経て前頭蓋窩に入って脳を損傷する。ときどき、散弾は骨を貫通せずに眼窩上壁骨折および小さい領域の気脳症の原因となる。これらの症状では、眼球と眼窩のBB弾による損傷のほとんどは、しばしば表面上の損傷が、眼瞼にあいた小さくて汚れていない穴だけなので、根底にある損傷の重篤さが隠されてしまう。空気銃関連の損傷を受け精神状態の変化した患者では、検査は頭蓋内にひそんでいる損傷を見逃してしまう。

気脳症とは:

頭蓋内に気体が進入することにより症状を呈する病態。

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散弾が高率で残留しているため、眼球と眼窩の空気銃損傷の症例のほとんどで画像検査が必要である。通常のX線像で散弾の存在の有無がわかる。しかし、より精巧な技術が正確な位置限定に必要である。MRIは金属的な異物がある場合には禁忌なのでCTが選択される。空気銃が若い人々において多数の重篤な眼損傷の原因となっていることは明らかである。ほとんどの症例において、これらの損傷に巻き込まれた子どもは、その時点で空気銃をおもちゃと認識して”遊んでいた”と報告している。実際、多くの両親が同じ誤解をもち、子どもたちに大人のみていないところで銃をいじることを許していた。空気銃眼損傷は重篤であるため、事故の発生減少の鍵は、その発生を防ぐことにある。効果的な予防には、空気銃誤用の問題について言及しなければならない。米国ライフル協会によると、BB銃と空気散弾銃は、子どもが銃火器を安全に使用するための格好のトレーニング装置である。米国ライフル協会は、空気銃の適当な取扱いを子どもに教育することが予防の最もよい手段であるとして支持している。教育の利益は疑いのないことであるが、非監督下の若者が、空気銃に対する誘惑に抵抗するほど成熟しているかどうかは疑わしい。年齢が、責任ある行動を保証するものではないが、銃火器と同様に空気銃の非監督下での使用を大人に限定すること。そして子どもの身近での監督を要求することが賢明であると思われる。

空気銃の販売と使用を統制することを目的とする法律が一部の州で施行された。1984年以降さらに3州が散弾銃に関連する法律を採択し、合計14州となった。BB銃と空気銃の販売と使用の完全禁止は、銃を擁護する強大な圧力団体の強い反対を考慮すると多分支持されないであろう。たとえこれが可能だとしても、すでに存在している100万丁の空気銃は損傷の源であり続ける。空気銃使用者に対する眼保護の奨励とできるかぎりの要求が、使用しない人たちが危険にさらされ続けるけれども、眼損傷を減らす実際的な方法であろう。現在利用できるポリカーボネート製保護レンズは、確かに空気銃散弾の衝撃に耐えることができる。BB銃や空気銃の購入にあたっては保護眼鏡を含むこと。そして、それを銃を使用する子どもにとって魅惑的なものにすることで、かなり保護眼鏡装用者を遵守する人を増やすことができるだろう。損傷の可能性を減らすために空気銃の改造が提案されたが、おそらく非現実的だろう。眼損傷を防ぐために銃口速度を減少させることは消費者にとっては銃の魅力を著しく減少させる。販売におけるそのような衝撃は、産業界の圧力団体の強い抵抗を受けるだろう。空気銃をおもちゃとしてよりもむしろ銃として扱う法律に関連して、保護眼鏡と子どもに対する監督の必要性を含め、空気銃の危険を一般市民に知らせる教育的キャンペーンは、BB銃と散弾銃による眼損傷の発生率に対してかなりの効果があるだろう。これらの対策のための起動力は、眼科医、小児科医、その道を教える学校からなる集団からでなければならない。予防を強調することが、BB銃眼損傷による失明を過去のものとする唯一の現実的な望みである。

[最終更新日] 2023年07月16日 /[公開日] 2021年03月13日
カテゴリー:メガネ一覧,スポーツメガネ


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