深視力を知ろう
深視力とは、一言で距離感や位置関係を正しく判断する能力のことをいう。運転免許だけでなく、深視力の正確性はスポーツにも密接な関係があります。
大型免許や二種免許の取得・更新の際には、通常の視力測定とは別に「深視力」の検査が必ず行われます。深視力情報発信基地・・・こちらへ
距離感や位置関係を見きわめる眼の仕組み
■エンピツを両手に1本ずつ持ち、両目で見ながらその先を左イラストのように空中で合わせてみてください。
ヒジは伸ばしきらないように。難しいけれど、なんとか合わせることができます。では今度は、片眼でそれをやってみてください。なかなか合わせられないはずです。このことから、人は両目を使うことによって、眼から2本のエンピツの先までの距離や2本のエンピツの位置関係を確かめていることがわかります。
ではなぜ両目を使うと、距離や位置関係が正確にわかるのでしょうか。それは、右眼に見える映像と左目に見える映像が、わずかにちがうからです。私たちはこの違った像を、脳の中で1つにまとめることにより、立体的な、つまり距離感や位置関係がわかりやすい像を見ることができるのです。
ちょっと話はそれますが、立体写真は、この原理を利用したものです。左右の眼でそれぞれ見たような少し写り方のちがう写真を2枚用意して、1枚を右目だけ、もう1枚を左目だけで見るようにし、あたかも奥行きのある写真であるかのように錯覚する仕組みになっています。
経験や知識からも距離感を知ることができるか
■では、両目を使うことによってなりたつ深視力が不十分だと、距離感や位置関係はまったくわからないのでしょうか。
そんなことはありません。私たちは経験や知識によって、距離感や位置関係を知ることができるからです。
・手前のものは奥のものを隠す。
・平行なものは遠ざかるほど狭く見える。
・遠いものは近くのものよりかすんで見える。
・遠いものは近くのものより小さく見える。
こうした経験や知識をてがかりにすれば、ほぼ正確に見きわめることができます。しかしそれは「ほぼ」であって、十分正確に見きわめることはできないということでもあります。場合によっては、経験や知識にじゃまされて、まちがって判断してしまうこともあります。
たとえば、上のイラストを見てください。絵に描いたテーブルの上に、本物の百円玉は何枚乗るでしょうか。2枚?1枚正解は0枚です。素直に見れば、2枚は乗りそうな感じがするはずです。経験や知識が正しい目測をまどわす例です。
深視力検査が出来る店舗:
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市/西淀川区/豊中市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。当店では、深視力でお困りの方々のサポートをおこなうフロアーを設置しております。
[最終更新日] 2023年10月15日 /[公開日] 2021年07月25日
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