パイロットに適した眼鏡&度付きサングラス
パイロットの方々も、中高年になってきますと遠見視力は適正であっても計器盤等が見にくくなってこられると思われます。安全のために航空機操縦どきには眼鏡を掛けなければならなくなってしまいます。また、年齢を問わずに高度約1万メートル上空を外界の景色や雲、目標を見ながら飛ぶのですから、日光や紫外線の量が地上よりも多く長時間眼がさらされることで眼に負担がかかります。この場合のサングラスをも考慮しなければなりません。
眼鏡について
目次
コックピット内においては、中高年になってきますと 中距離視力と近距離視力に影響が出てきます。
2001年10月1日より、航空身体検査基準が改正になり、 航空従事者第一種の場合、各眼の遠距離視力は1.0が必要であり、眼鏡を使用する場合、その眼鏡で中距離視力と近距離視力の基準を満たさなければならない。
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中距離は各眼が80cmの視距離で近方視力の0.2以上の視標を判読できること、近距離視力は各眼が30cm~50cmまでの間の任意の視距離で近方視力表の0.5以上の視標を判読できること。となっています。操縦席に座ると、機種により異なるが、前方上部1/3にフロントガラスがあり、そこを通して前方の外界を見る。下2/3はインスツルメントパネルがあり、郷里は約60cm~80cmである。また、ときに運行マニュアルを確認する近作業も発生する。これらの作業を1つの眼鏡で行うためには、中高年齢年者の多くの場合は遠近レンズを選ばれることとなる。
累進レンズと二重焦点レンズ
中高齢者パイロットに適した遠近両用メガネレンズ。
パイロットにおける眼鏡度数の決め方も大切 遠中レンズ
度数処方においては、パイロットに適する遠近累進屈折力レンズの基本的な処方の考え方として、遠方中間距離矯正がより重要であるため、必要最低限の近用度数を持つ遠用重視型レンズやレンズ径の小さな眼鏡枠で近用部分を少なくしたバランス型レンズが適していると思われます。
遠近累進屈折力レンズ処方の注意点としては、航空機の操縦姿勢は自動車の運転と異なり、やや前斜姿勢で顎を引いて外界を見ているので、アイポイントは通常より高くし、前方パネルの歪みを少なくするよう処方することも大切であります。
パイロットでは、正視・遠視の人が多く、眼鏡装用に慣れていないので、調節障害が始った初期より加入度数の少ない累進レンズから装用し、眼球とともに顔を動かして見る習慣を身に着ける必要がある。特に、着陸時には、レンズ遠用部を通して見ないと滑走路が浮き上がって見えることがあると思われる。
■累進レンズについて
遠方~中間~手元の領域をひとつのメガネでカバーできる境目のないレンズです。
境目の無い遠近両用レンズ(累進レンズ)には、57億4,000万通りの設計の中からライフスタイルや使用目的に応じて選択できる遠近両用テイラーメイドまで、さまざまな設計があり、同じ度数でも見える感じ方が違ってきます。
境目の無い遠近両用レンズ(累進レンズ) のあゆみ
1993~94年頃、レンズメーカーS社内では、新しい累進レンズの開発に向けさまざまな部門において議論がなされていました。それまでの累進レンズは、外面累進設計と呼ばれる、外面に累進面、内面に乱視補正面を配置した設計が採用されていましたが、累進面をより目に近づけることができれば視野が広がり、ユレ・ユガミが少なくなるのではないだろうか、それに成功すれば、シニアユーザーに、より快適な見え心地を提供できるのはないだろうか、という確信のもと、当時、内面に累進面と乱視補正面を融合させる技術に挑んでいるメーカーは、世界に皆無でしたが、S社は未知の技術へチャレンジを始めました。
まずは、レンズの内面を加工する装置の開発から着手し、次に、累進面と乱視補正面を片方の面で両立させながら最適化させる設計の開発を進めました。それまでの外面に累進面、内面に乱視補正面という設計とは全く異なる為、設計しては試作品を作り、評価・チェックを繰り返す日々。商品化の兆しが見えたのは1997年。開発部一丸となって始まった内面プロジェクトは、スタートからおよそ3年が経過していました。
1997年、こうして開発されたのが、世界初内面累進レンズ「S社P-1」です。発売が開始されると、「今まで累進レンズに慣れることができなかったが、内面累進レンズで初めて掛けられるようになった」「自然な見え心地で長時間掛けていられるようになった」など、想定していた以上の大きな喜びの声をたくさんユーザーの方からいただきました。この商品の開発により、シニアユーザーのビジョンケアに貢献することができ、累進市場にあらたな潮流を生み出すことができました。
現在では、国内はもとより世界にこの内面累進の技術が羽ばたいており、累進市場のひとつの柱となっています。S社では内面累進設計を採用したたくさんの商品をシリーズ化。「SスーパーP-1」はその内面累進設計の象徴として、57億4,000万通りの設計の中からライフスタイルや使用目的に応じて選択できる遠近両用テイラーメイドレンズ「SスーパーP-1<ネオ>」へと進化しています。
さらに2009年には、S社内面累進レンズの最高峰となる遠近両用テイラーメイドレンズ「S社スペリオールP-1」を発売しました。「スペリオールP-1」は、新開発の”スペリオール・システム”を採用し、ほぼ無限大とも言える1959兆の種類の中からお客様に最適なレンズを提供。お客様一人ひとりに、これまでにない上質の見え方を実現します。
パイロットにおける眼鏡度数の決め方も大切 二重焦点レンズ
遠近累進屈折力レンズ 周辺部の歪みをなくすためには、二重焦点レンズしかありません。その中でも遠用近用が上下で分かれているEX型が側面のパネルを見るうえで都合がよいと思われる。
累進屈折力レンズは、レンズ下方の近用部(中間距離に合わせ近方視力表の0.5か0.6の視標を30~50cmの距離で見える度数の加入)を通して、前面インスツルメントパネルを見るときに、像のジャンプが起きないように、遠近の境を通常より上に設定することも考慮して製作することが望ましい。
■ 二重焦点レンズ の種類
パイロットと度付きサングラス
お仕事上においてサングラスが必要なパイロットサングラス、ところが、日本ではパイロットが使用するサングラスについて特に規定は設けられていません。飛行中のパイロットは、あまりに強すぎる太陽光のため、コックピット内では、眼に過酷な状況に対応するためのサングラスレンズには、何が適しているのでしょう。
①.カラーの製法・・・こちらへ
サングラス染料カラーレンズ/偏光レンズ/調光レンズ/遮光レンズ
偏光サングラスは、デジタル時計等を見ると暗くなってしまいますのでお勧めできません。
②.カラー選び・・・こちらへ
グレー/ブラウン/イエロー/オレンジ/パープル/グリーン
レンズカラーは雲の奥行きが見えるようにするためにグレーがおすすめかも知れません。
雲の上など日光の照り返しで明るすぎる、まぶしい光に長くさらされた後に、コックピット内の計器類に眼を移すと、計器が読み取れるまでに少し時間を要することになります。そのため、薄いカラーのサングラスをかけて、明るいところでも眼に入る光量を減らすことで、その分、瞳孔がサングラスをかけていないときに比べて開き、暗順応にかかる時間は短くできます。このようなことを考慮した上で、カラーの濃度を決めなければならないと思われます。
パイロット用サングラス・・・こちらへ
パイロットと遮光レンズ度入り
昼間飛行の上空では光線、特に紫外線から短波長領域の可視光線が強いので遮光眼鏡も必要になります。特に、白内障の術後の人では大切である。
一般のサングラスレンズカラーは紫外線や短波長領域光のカットが少なく、全体の光量のみを落としている場合もあり、散瞳され余計に網膜に短波長光が入射する可能性がある。400あるいは500nm以下の波長の光をカットするレンズが望ましい。
そこで開発されているレンズが遮光レンズで、散乱が大きい短波長域を著しく抑えるため、一般サングラスレンズカラーよりも眩しさの軽減とコントラストが増加し、像が鮮明になる。
遮光レンズにも種類があり、透過率曲線を考慮(体験)してカラーを選ぶことでスッキリとした見え方をご体験いただけます。オススメカラーはTK:CCPーUGです。
取り扱い店舗
メガネのアマガンセンター店は、西は神戸市/芦屋市/西宮市と東は大阪市、北は伊丹市/川西市/宝塚市/三田市の間に位置する尼崎市で、1956年に眼鏡専門店として開業いたしました。当店では、 パイロットの方々のメガネ、サングラスのご提案を行っています。
メガネのアマガンセンター店のこだわりコーナー
・深視力コーナー
・スポーツメガネコーナー
・度付きスポーツサングラスコーナー
・強度近視メガネメガネコーナー
・跳ね上げ式メガネコーナー
・大きいメガネメガネコーナー
・色弱メガネコーナー
・丸メガネコーナー
・メガネ/サングラスこだわり修理コーナー
・ロービジョンコーナー
[最終更新日] 2023年07月17日 /[公開日] 2021年12月19日
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