サングラスカラーレンズ選び
ここでは、サングラスカラーのファッション性という観点ではなく、見ることが快適になるカラー特性についての選び方の参考にして頂ければと思います。
余談ですが、眼鏡やサングラスのカラーレンズの種類として、一般的に言われているカラーレンズはここでご紹介のサングラスカラーレンズがあり、他に、偏光カラーレンズ・調光レンズ・遮光レンズ・ミラーレンズ等があります。見た目はサングラスカラーと似たように見えるレンズもありますが、それぞれ、見ることに対する効果は違ってきます。
レンズの色は、サングラスの使い途によって選び方が変わってきます。1本だけのメガネならば、応用範囲はなるべく広く考えなければなりません。この場合、濃度は限られた範囲でしか選べません。すでに複数のメガネをお持ちの場合は、他のメガネよりも濃い色のレンズを選ぶことができます。
レンズカラーの特性
目次
会社で使う、家で使う、お出かけ用、レジャー用など使用目的・TPOによって適したカラーの濃度は決まってきます。濃いレンズカラーをお選びの場合、暗い場所では瞳孔が開き、光量の調節をしているので濃い色のメガネを掛け、瞳孔が大きくなった状態では、多くの紫外線が入ってくるためUVカット加工が必要となります。
ブラウン系:
青色系の光をカットしてコントラストを高める効果があるため、視界を細部まで鮮明にする機能のあるカラーです。見た目にも肌と同系色なので自然な陰影がつき、多少彫の深い顔に見せる効果もあるようです。
可視光線(人間の眼に見える波長)の中の波長の短いブルー系の光を抑え、クリアな視界が得られるので、一瞬の判断力を求められるシーンにおすすめです。ゴルフ、ウィンタースポーツなどに好適な色調です。
グレー系:
防眩効果が最も高いレンズカラーなので日差しの強い日に最適です。見え方は可視光線を平均的に吸収し、色調の変化が少ないため比較的に自然です。コントラスト効果が生じず全体のトーンが落ちるカラーです。強い日光に長時間さらされる場合に適しています。
色調変化が少なく見え方が自然で、太陽の光をしっかりカットして目を保護するので、様々なシチュエーションに使える色目です。色が濃いレンズを選ぶと、クールな印象を与えます。ランニング、マリンスポーツ等に好適です。
グリーン系:
視界が一番自然に見えるレンズカラーです。青・赤系の光を吸収してソフトな視界が得られます。そのため、目が疲れにくいと言われています。さわやかで若々しい印象を与えます。
コントラストもほどよく、視界もスッキリと自然に見えて光もしっかりとカットします。目に優しく、様々なシーンで使えるレンズカラーです。車を長時間運転することの多い人におすすめの色目です。
イエロー系:
眩しさを防ぐための色ではなく、視界を明るくするレンズカラーです。コントラスト効果はブラウン以上に高く、雨天や霧など薄暗い天候には好適です。明るいところでの使用は、生理的な刺激が強いので疲労を伴います。
コントラストが高くなりますので、光をカットする力は弱く、日差しが強い日は避けるのが良いでしょう。夜や天気が悪い日は、逆に視界がクリアになります。射撃、曇り時のスキー、霧中のドライブなどに効果があります。
ブルー系:
黄・赤色光を減光します。一般的には防眩効果よりもファッション効果があるレンズカラーです。適度な濃さなら夜間の対向車のヘッドライトの光など和らぎますが、赤色系が見にくくなります。真夏の日差しを浴びながらのサイクリング等にも適しています。
人が眩しいと感じる黄色やオレンジ系の光をカットすることで、視界がブルーになるので清涼感がでることで。見た目も涼しげになり、夏にピッタリなレンズカラーといえるでしょう。
オレンジ・ピンク系:
オレンンジ系の色は視界が明るく、クリアになるとされています。主にアウトドア用として使われています。ピンク系の色はファッション性が高く、目元を華やかに見せ、色が濃すぎると色の効果で気分が高揚し、集中力が落ちることで運転をする際はあまり使用しないことが望ましいでしょう。霧、曇天、また夕暮れ時の屋外での射撃や、室内射撃場用の弱い明かりの中で目を防護するのに適しています。
太陽光が届きにくい悪天候の日や室内、夜間であってもクリアな視界を確保できます。ただし、可視光線や紫外線を遮る役割があまりありません。
レジャーでのサングラス 眩しさカット&紫外線カット&青色光カット
海や山は普段の生活より太陽の光がいっぱいです。直射日光だけでなく、水面や砂浜、路面や雪面など光が反射してくるので、目はそれぞれ多くの光を受けていることになります。
紫外線に反射しやすいのも特徴で雪面では70%~80%が反射、水面では5~20%、砂地では10%、芝生で1%ほどが反射すると言われています。紫外線から目を守ることを考えると、フレームが小さくて上下が細いタイプはアウトドアでの使用には不向きといえます。サングラスと顔の隙間から紫外線が入り込みやすくなってしまいます。きちんと紫外線をカットするためには、フレームが大きく、目の横側までカバーできるタイプがお勧めといえるでしょう。また、帽子や日傘と併用することによって、より高い紫外線カット効果を期待することができます。
帽子・日傘・サングラスにおける紫外線量を防ぐ割合の比較:
帽子のみ・・・・・・・・・・・・・・・・50%近く
日傘のみ・・・・・・・・・・・・・・・・50%近く
UVカットサングラス・・・・・・・・・・・80%以上
一番紫外線効果が期待出来るとすれば・・・帽子✙サングラスか日傘✙サングラスであれば90%以上
目に紫外線でも肌が日焼け
ご存知ですか?眼から肌が紫外線により日焼けすること・・・
大阪市立大学医学部の研究チームが実証
肌は紫外線を直接浴びなくても目で受けるだけで日焼けするという実験結果を、大阪市立大の研究チームがまとめた。
これまで日焼けは、皮膚が紫外線に反応してメラニン色素を作り、日があたった部分だけが黒くなるとされていた。チームは、美白にはサングラスも必要、とみている。同大学医学部の井上正康教授(生化学)らは、マウスを3群に分け、紫外線を ①あてない ②耳の皮膚だけにあてる ③目だけにあてる の各群でメラニン色素のでき方をみた。すると、③のマウスの耳にも、②とほぼ同じ量のメラニン色素ができていた。③のマウスで、瞳孔を調節する三叉神経を切った場合は①のマウスと同様、メラニン色素はできなかった。また、三叉神経を切らなくても脳の中心部にある下垂体を切り取ると、メラニン色素はできなかった。チームは、目が紫外線を受けると、三叉神経を通じて下垂体に「体に悪い紫外線が来たぞ」という情報が伝わり、下垂体が「メラニン色素を作れ」と指示し皮膚が黒くなる、とみている。
井上教授によると、紫外線は角膜に細かな炎症を起こす。この炎症の刺激を受けて、紫外線から身を守るため、全身の皮膚にメラニン色素を作らせるようになっているらしい。「長そで長ズボンで日光を防いでも、紫外線カットのサングラスをしないと万全の日焼け対策とはいえませんね」 日焼けに詳しい市橋正光神戸大教授(皮膚科)の話:マウスの結果が人間にあてはまるかどうかわからないが、興味深い。人間で、目にあたる紫外線が日焼けにどの程度関与しているのか、さらに研究してほしい。2001年8月1日朝日新聞より
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[最終更新日] 2021年09月13日 /[公開日] 2021年04月03日
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